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土木技術者の働きがい【第8弾 ゼネコン編 ~土木設計②~】

皆さんこんにちは!若手パワーアップ小委員会のYです。

このシリーズでは、「土木」と一口に言っても、様々な種類の仕事があり、各ポジションで若手はどんな仕事をして、どんなことに働きがいを感じているのかを紹介しています。

今回は第8弾「ゼネコン編~土木設計②~」になります。
前回の記事はこちらのリンクからどうぞ。

私の経歴

まずは簡単な私の自己紹介から。

ゼネコンに勤務しており、今年で入社8年目です。

2019年4月から現在の設計部というところに所属しています。弊社では設計部とは、インフラ施設の設計を担当する部署になります。道路とか鉄道の構造物を設計すると考えてもらえれば問題ないです。各社いろいろな名前や分類があると思うので、ここではそういうものなんだと思ってください。

ゼネコンの技術部門とは

私が所属する設計部は技術部門の1つで、技術部門の役割としては大きく以下のようなものがあります。

  • 営業支援

  • 現業支援

  • 技術開発

「営業支援」は、主にゼネコンが設計から施工までするような工事の受注支援や設計の業務です。第6弾では主に「現業支援」にかかわるお話でしたが、今回は同じゼネコンの土木設計でも「技術開発」にスポットを当てていきたいと思います!

仕事の内容・やりがい

現場からの相談は、技術的なトラブルや不具合だけではありません。他社の工事の遅れで、現場の工程も遅れそうなので、お客さんから工程の短縮を求められているといったような相談もあります。

具体的な例として、現場打ちのボックスカルバートの場合で説明したいと思います。実際にボックスカルバートを現場で施工しようと思うと、鉄筋や型枠の組立→コンクリート打設→脱型というように手間と時間がかかります。

現場打ちボックスカルバート

そこで、プレキャストボックスカルバートに変更して、少しでも早くできないかという話になります。プレキャストにした場合、工場で製作した部材をブロックのように組み立てていくため、現場での作業時間を大幅に短縮することができます。

プレキャストボックスカルバート

ただし、世の中そんなに甘くありません。プレキャストにするとお金がかかります。それはもうびっくりするくらい。もちろんそのままプレキャストにする場合がほとんどだと思いますが、ここでようやく「技術開発」の話になります。新技術を開発することで、少しでもコストを下げることを目指します。私がこのとき担当した案件では、形状を合理化することで、鉄筋やコンクリートの量を減らしました。どういう風に設計するか考えたり、実験したり、試しに組み立ててみたり、お客さんに了解をもらったりと大変なことも多かったですが、実際に施工している様子を見るとなんとも言えない感情が湧いてきます。

ちなみに、いま担当している案件では、通常は床上に設置する棒部材を、梁としても使用するために、どちらの条件でも成立するように新しく設計・開発するということをしています。コストはかかるけど、付加価値をつけるというアプローチですね。

(左)床上に設置する場合 (右)梁として使用する場合

おわりに

ゼネコンの設計の仕事がどういったものか、少しでもイメージしていただけましたでしょうか。私の場合は少し特殊な部分もあるかもしれませんが、予想外の出来事はいつでも起こり得るもので、それを乗り切ったときの喜びがやりがいだと、この記事を書いていて改めて思いました!

次回の「土木技術者の働きがい」もお楽しみに!

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