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✈︎夏の雑詠 2023/5/30 〜山滴る、夏木立、夕焼、夏の月、桑の実〜


見送りて二人の家路山滴る

山滴る/三夏、下五字余り

今晩の献立決まり夏木立

夏木立/三夏

夕焼を陽の欠けゆきてあゝ自転   

夕焼/晩夏

旅先のヴィノ・ブランコや夏の月

夏の月/三夏

桑の実を摘む人も踏む人もなき

桑の実/仲夏

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一句目。
先週は次男も数日間帰ってきて、束の間でしたが家族が全員揃いました。
その次男を送った後の様子を詠みました。今の地には山は皆無ですが、以前住んでいた地の夏の美しい山を思い出しながら。

三〜五句目は、週末に一泊で遠出をした先で詠みました。

三句目。
ホテルからの夕日が見事でした。まん丸の大きな太陽(トップの写真)が刻々と姿を消していく様子を見て、地球が自転していることを強く実感しました。句に詩情が足りないです。


最後の句。
旅先で、レストランが開く時間までウロウロと歩き回っていた道に、一本の桑の木があり、実がなっているのを見つけました。
最初はブラックベリーかなと思いましたが、写真を検索したらマルベリーらしい。去年、写真でしか知らないまま詠んだ季語の「桑の実」だ〜!と嬉しくなりました。
桑の実は道端にもたくさん落ちていましたが、潰れているものは少なかったので、あまり人が通らない道なのか。三連休の中日、煉瓦造りの建物が並ぶ静かな一角でした。

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