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季語: 冬の梅、寒梅、冬深む、寒肥打つ、千枚漬け、と、推敲

①冬の梅熱海にまろき児のむまる

②寒梅や茶屋にこぼるる父娘の笑み

③冬深む和菓子屋前に長き列

④再生の絵をありありと寒肥打つ

⑤頭上には千枚漬けやのぞみ発つ

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① 日本一早いと言われている、熱海の梅園の梅が咲く頃に誕生した子ども。先日の紫乃先生の「冬の梅」の句、

冬の梅一輪ほどの恋むまる

から、大きな影響をいただいた句です。梅の花の丸っこさに、赤ちゃんの丸々とした感じを重ねました。

② 熱海の梅園内で食べた味噌田楽がとても美味しかった、遠い記憶があります。

③ いつも通る和菓子屋さん、最近、開店前から行列ができているのを見かけます。何を求めて並んでいるのか、知りたい!

④ 再生の祈りを込めたつもりです。寒肥、難しい!

⑤ 少し前に神戸で用事があった際、思い立って京都にもちょこっと行ってきました。30年ぶりくらい。大好きな千枚漬けを買って、のぞみで帰宅しました。「頭上」が新幹線の荷物棚のことだとわかりますか?

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〈前回の推敲〉

元句: 寒鮃梳き引きの刃のしゅるしゅると

推敲: 寒鮃梳き引きの刃の凛凛と(鶫さん)

元句:吾を支ふねんねこの子の重さかな

推敲: 吾を支ふるねんねこの子の重さかな(なごみ先生)

また、「薄紅に透く身秘むるや寒鮃」の「秘むる」について、つる先生からいろいろ教えていただきました!

いつも本当にありがとうございます。ご意見やご感想、アドバイス等、酸いも甘いも辛いも全部好きです、よろしくお願いします!



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