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✈︎ 秋の雑詠(寒露、山粧ふ、柚子味噌、木の実雨)


仏壇を湯気ほのじろき寒露かな

寒露/晩秋(時候)

沿道の励ましのこゑ山粧ふ

山粧ふ/三秋(地理)

柚子味噌やすぐなる助言恋しかる

柚子味噌/晩秋(生活)

木の実雨パウンドケーキうまく割れ

木の実雨/晩秋(植物)


[推敲]

元句: 燦々と洗濯物と枯露柿と
推敲: 当番の洗濯物と枯露柿と


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一句目、朝お仏壇にお茶をお供えする時の湯気…日記句。

二句目、類想アリアリな気がしますが。昔住んでいたところで、毎年10月半ばに市民長距離走大会がありました。我家も私以外、それぞれの距離に参加していました。寒い朝、小高い山が紅葉していて綺麗だったことを思い出しました。

三句目、ふっと連絡が取れなくなってしまった人を思って詠みました。歯に衣着せず、スパッと愛のあるアドバイスをいつもくれた、尊敬する先輩。

四句目、たくさん落ちていたどんぐりらしき実を見て、思いついた一句です。「うまく割れ」が説明的かも…。パウンドケーキの真ん中が美味しそうに割れて焼き上がる様子です。

推敲。
リフレインがちょっと過ぎる、そして「燦々と」は無くても伝わる、というアドバイスをいただいて考えました。
いかがでしょうか。


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