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現在&未来形にしよう


家の中の整理をしていたら、分厚いノートが出てきた。A4サイズ。重たい。

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見ると、スペイン語の学校に通っていた時のノート。ここに来る前に我家は5年間バルセロナに住んでいた。その5年間、私はずーっとスペイン語を習っていたのだ。

と言っても、毎年夏の3ヶ月近くは夏休みだったので、実際は5年よりは短い。3ヶ月間の休暇はすなわち、白紙に戻ることを意味していたので、5年間に見合う力がついたとは言い難いのだけど。

それでも、ノートを開いて胸がいっぱいになってしまった。

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あら私、がんばってたのねぇ、なんて。最初のうちは、週に2時間を2回程度だったのが、終盤の1年間は週5日通うようになり。毎日1時間半という半年間を経て、最後は毎日3時間。

「それ、習ったことある」「その説明聞いたことある」という事は蓄積されていったけれど、実際の会話となると、なかなか。寄る年波もあっただろう。あと、スペイン語を使わねばならない場面が、実はそこまでなかった。子ども達の学校の父兄達は英語ができる。スーパーや市場で使うスペイン語は決まっている。アパートのご近所さん達や業者さん達とはスペイン語だけれど、カタルーニャの人ってすごく優しい(というよりも、商売っ気があるのよと、仲良くなったカタルーニャ人が言っていた)ので、下手なスペイン語でも耳を傾けてくれた。

そんな訳で、スペイン語がそんなにできなくても困らない生活だった。それでもスペイン語を続けたのは、好きだったから。習った先生達が好きだったし、最後の学校のクラスメイト達もいろいろな人たちがいて、本当に楽しかったから。自分の子どもくらいの年齢のクラスメイトもたくさんいて。刺激をもらったり元気をもらったり。

今回アメリカに引っ越して来てからも、最初は続ける気満々。毎日ポッドキャストを聴いて単語を調べて...。

だったのに。いつの間にか、私の毎日からスペイン語がすっかり消えていた。ノートを見て思い出すなんて!

過去の自分にウットリしている場合じゃないわ。これからも細々とでも繋がっていたい。じゃなきゃ私の5年間の時間とお金が~。

◆単語帳 がんばってたと胸熱く 過去形にすな 五年の宝◆