【20代教師の奮闘記】♯8 取り上げるより、すっとしまってあげる

こんにちは。
教師4年目、むー先生です。

私の記事で何度か登場するやんちゃなAくん。
多くの授業で、机の上に教科書やノート
ではなく、はさみや石、コンパスなどなどが置かれています。

はさみで石をゴリゴリやったり・・・
はさみで配られたプリントをチョキチョキしてたり・・・
のりで紙くずをつなぎ合わせたり・・・
鉛筆削りの中身を机の上に散らかしたり・・・
油性ペンで、プリントやせっかく出したノートに絵を描いていたり・・・


日常茶飯事です。
・近づいて、プレッシャーを与えてもしまいません。
・「しまいます」というと、すぐしまいますが、数分経てば元通り。
・取り上げると、キレて周りに聞こえる声で「はぁ?意味わかんね。返せよ。なんで取り上げんの。死ね。」と言い、絶対に授業に入ってこれません。

しかし、Aくんにばかり気をつかっていると、クラスの大半が疎かになってしまいます。
「この授業もダメだったなぁ」と、授業後の束の間の休み時間に反省するばかりでした。

そんな中でもうまくいったこと小さなことから、次の2つのことを意識するようになりました。

①必要物は、用意してあげる

授業前に、「次、何の準備する?」と声をかけます。
すると、授業開始から必要物は机上にあります。
しかし、授業前に声をかけ忘れたり、私の余裕がなかったりすると、準備できず、そのまま授業が始まっています。
そんな時は、授業が始まってから全体を動かしつつ、さりげなく私が後ろのロッカーに行き、「はい、どうぞ」と渡してあげます。
Aくんは、安心したように教科書やノートを開きます。
開かない場合は私が開き、筆箱から鉛筆を取り出し、「これ書くよ」と言って渡します。

いつか、自分からこれらをする時まで・・・

②すっとしまってあげる

これ以上、手いたずらをなくすためには、手いたずらをしているものを取り上げることが一番の近道です。
しかし、それではAくんは授業に参加できる気持ちに、絶対になりません。
そんな時は、
すっと取り上げ、
すっと机の中、筆箱の中へしまう
ということを、しています。

これは、次のことを意識しています。

「指導する側VS指導される側」の対立関係は信頼関係とは言えません。(もちろん、段階が進む中でこういう場面もあり得ます)
まずは、「一緒に課題を解決する仲間」「成長を共に喜び合う仲間」という関係になりましょう。

↓の記事

取り上げて、対立関係を作らないようにしています。
あくまで「一緒に頑張ろう」というメッセージです。

その後も大切です。
すかさず、「さあ、これ書くよ。」と正しい行動を促します。
Aくんは、落ち着いて取り掛かろうとする姿勢を少し見せます。

これを繰り返し、いつか正しい行動を自分からできるようになるその日まで・・・

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