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【ロボット教室で何を学ぶ?】

[1月に発送した便りです]

 最初に。
 受験生がんばれ!今これを読んでいる人が受験生でなくても、周りの人、見かけた人が受験生だったら、その人を応援しよう。がんばれ!
 試験が終わっていたら、お疲れさまでした。おめでとう!学校に入ってからやりたい勉強を、今からはじめちゃいましょう。

「ロボットやプログラミングなら自分にできそうな気がする。おもしろそう」
「思い通りに、ロボットを動かせるようになりたい」

と、はじめたころの自分を思い出しましょう。
そして、何を経験してきたか、いま何をどれだけできるようになったか、指折り数えて自信を持ちましょう。

【ロボット教室で何を学ぶ?】

 「ロボットとは、自分(人間)が考えた動きを上手によい加減で動くようにプログラミングした機械」です。

 古田先生が言っている「感じて、考えて、動く機械」も悪くないけれど、こっちもいいでしょう?
 まず、自分がロボットを考えること、ちょうどよい加減ってどの程度か自分で決めることと書いてあります。また、モーターとかハードウェアの性能じゃなくてプログラムという自分の力でいくらでもよいものにできる、ということが入っているところもよい表現だと自画自賛しています。
 「自分(人間)が考える」が中心にあります。

 学びラボ ロボット教室のロボット博士養成講座(ロボプロコース)は、このようなロボットをつくる人になるためのトレーニングや実験をする場所です。
 「わからないこと」があったらいくらでも質問してください。ただ、テキストに初めて出てきたことは、「わからないこと」であってもそのあとで自分が学んでいくことだし、前にやったことを「わからない」というのは恥ずかしいことです。覚えられないなら、自分で思い出せるよう工夫をするのです。「めんどくさい」と、そんな簡単な自分のための努力を惜しむ人に教えたいと思いますか?おもしろがっていないのかもしれません。能力や実力の話ではなくて、工夫とやる気の話です。知識や情報は、いくらでも教えますが、理解することやそれを使えるようになるのは、一人一人が取り組むことです。教えてくれる人の問題ではなくて、自分(人間)の努力次第です。

 ロボット教室を「遊ばせてくれる、ロボットをつくらせてくれる場所」と思っている人が世の中には多そうです。小学校低学年向けの教室にはその傾向はありますが、うちのロボット教室は違います。
 ここで改めて書かなくても、実感されていることでしょう。

 学校の勉強についてです。
 ロボット博士養成講座(ロボプロコース)は、「自分で学んでいく教室」です。「学ぶ」というと、学校の勉強のことに触れない訳にはいかないので、ご了承ください。
 多くの人は、学校の勉強というと、学校での授業と宿題、テストという目の前のことしか見えていません。でも、「学校の勉強」には、大事な意味が2つあります。

 一つには、「勉強して身につけられると、生活が便利になる」です。
 買い物、時間などの計算、理科の現象の意味と予測、相手がだまそうとしているのがわかったり、地理や歴史が今の自分とつながっていることがわかったり、ゲームをより深く理解して楽しめるようになったりします。自分が考えたこと、相手にやってほしいことを、相手が受け取りやすい伝え方に表現できるようになります。

 もう一つには、「将来の研究で使う技術を身につける」ことです。
 大学は、教授から正解を教えてもらうところではなくて、研究するところです。少なくとも高校までのような「勉強」は、自分で本を読んで、調べて、理解するもので、大学ではそこから先をやります。
 正解なんて誰も知りません。最近の新型コロナウイルスのことを例に挙げると、「新型コロナウイルスが何者で」「どうしたらいいか」がわからなかったので、みんなで寄ってたかってなんとかしようとしていますよね。大学とか世の中は、そういうものです。正解を誰も知りません。
 だから、研究は、考えて、調査して、さらに考えて、検討してを繰り返すことになります。大学生でも、高校生でも、中学生でも、小学生でも、研究する人はみんな、今まで学んできたこと、そして、これから学校などで学ぼうとしていることは、そのための強力な『道具』になります。
 大事なのは、これらの道具を使って、自分の結論を出すことです。そして、自分が出した結論に対して、きちんとした議論ができる人に聞いてもらって、耳の痛いフィードバックを受けることかな。
 研究で成果を上げられれば、すてきなことです。でも、なかなかそうはいかないでしょう。人から評価されるのは結果です。賞金をもらったら、なぜか友達が増えます。けれど、自分にとって大事なのは一所懸命考えた経験です。途中の試行錯誤は、自分の身となり力となります。

 学校で勉強するのは、こういうところで使うためです。
 学校の教科書を開いて、「これは知らなかったことだ」と思って身につけていくのも大事です。
 その上で、学校で勉強するにはこういう理由があるんだとわかったうえで勉強するのはいいんじゃないかなあ。
 少なくとも、「テストがあるから勉強する」というのは悲しすぎます。追い詰められるばかりなので、精神衛生からもよくないです。もっとも、それをポジティブに見方を変えて、「こんな機会じゃないと勉強しないから、精一杯勉強して身につけておこう」というのもありです。

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 ロボット博士養成講座(ロボプロコース)では、一所懸命考えてほしいのです。
 「ロボットとは、自分(人間)が考えた動きを上手によい加減で動くようにプログラミングした機械」です。
 とするには、まず、自分が考えないとね。
 いろいろやってみて、失敗をどんどんしていいですよ。パーツを壊してもいいですよ。そこで終わるのではなくて、「どこが原因だったか?」「どうしたら、思い通りになるのか?」を考えて、探求してください。
 物のせい、人のせいにする人も多いですが、ほとんどの場合に失敗の原因は自分です。そこでくじけないで。原因と対策を順番に考えたら、きっとうまい方法が見つかる!私も、考えるサポートをしますよ。
 「やりたいこと」のためには、今「(自分が)できること」だけではなくて、「調べ(勉強)」たり、「練習」したり、「工夫」したりすることが必要です。うまくいかないときには、「調べて(勉強)」「練習」「工夫」ができていないだけです。
 これをトレーニングできるのが、ロボット博士養成講座(ロボプロコース)です。

(学びラボ 若狭 喜弘)

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