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【けもの道のコーチング】コーチングの悩みの大半はコミュニケーション

 コーチングの悩みの大半はコミュニケーションです。
 さらに、普通に話そうとしても強く跳ね返され、自尊心を満たすために執着され、自分の領域に侵入されてしまって安全な場所がないと感じてしまう悩みがテーマとしては多いようです。
 「安全・安心を感じる場所が侵食される」というのは、本能的に重要な危機と感じます。反発心、恐怖から、無力感に変わっていくので、「困った」という声を上げることが多くなりがちです。対処するのは、できるだけ早い方がいいですね。
 ただ困ったことに、「自分の領域」に侵入されるのには敏感だけれど、同じ人が「相手の領域」に入ってもわかっていないこともまた多いように見えます。

★コーチングの悩みの大半はコミュニケーション

 「目標達成のためにコーチングを使う」とは言うけれど、
 山登りのような目標達成のためのコーチングをテーマにする人は多くなく、
 コーチングで話される悩みの大半はコミュニケーションです。
 なお、問題の相手はあなたの戦う相手や敵ではなく、問題解決のパートナーです。

●[クライアントが]コミュニケーションがテーマの時には、境界線を侵入してこられて困ったという話が多い。

●でもよく話を聴くと、[クライアントが]相手の領域にこちらから遠慮なしに踏み込んでいることがある。
 ※踏み込まれる痛みは知っていても、相手に踏み込むのは人はあまり気にしない。「これくらい」「ふつうは」の言葉を使うと、相手を尊重することを忘れがち。
 ただし、コーチは必要な時には、あえて「相手の領域に踏み込む」ことがあります。

●コミュニケーションがテーマの時には、ダンス、プロレス、合気道のように、[クライアントが]相手と呼吸を合わせて、相手の力を生かしていく。

●[クライアントにとって]どうしても考え方が理解できない人(自分の理解の範囲外)がいる。どうしようもない。そういうもの。
 ※考え方や性格・行動パターンを何度聞いても理解できない。説明を受けると一瞬理解できるが、すぐにわからなくなる。考え方がわからない人がいてもいいことにしましょう。

●[クライアントの]アイディアを提案されるだけでも命令されていると感じてすぐに反発するタイプ、考え方が堅い人がいる。そういうタイプには、「教えてもらう形で下手(したて)に出る」or「権威で上から」or「ゴッドファーザー」を使う。

●[クライアントが]すべて指示されるのを待つタイプの場合は、「コーチング世界の常識」を何度も経験してもらう。
 ※「学校などで、指示の範囲でしか考えないで、指示に従うようにしつけられてきたため」「それが楽で責任がないという思考が身に付いてしまっている」の両方がある。


★おしゃれしない、依存してくる、拘束してくる人への対処法

 依存してくる人、拘束してくる人は、結局は暇だから。
 プライド、自尊心を満たすために、言いやすい相手、文句を言われても痛く感じない相手を探している。
 反論・反撃されても、「そんなの怖くない」と虚勢を張り、上下関係を守らせようとする。
 ちょっかいを出す内容に意味はない。ちょっかいを出すのが目的。

 なので、人に見られる場、自尊心をくすぐられる場で活躍できるようサポートできれば、お互いにハッピーになれる。
 キーワードは、「人に良く見られたい」「胸張って出ていく」。

 プライドが高い人は、評価してほしい人の目がないときには、服やおしゃれへの関心が薄まる。
 関係ないことのようだけれど、ひとつながりの話。

 例えば、以下のような場面になるようプロデュースする。

●恋をする。

●頼られる。感謝される。
 ※誰しも、自分の世話をしてもらうよりも、自分がしてあげて感謝される方が生きている実感が起こる。

●スゴイと言われる。(出版、講演、研究発表会、演芸・パフォーマンス[お笑い、唄、演奏、ダンス、美術、写真、書道など]発表、アプリ開発、インタビューを受ける)
 ※得意なこと、好きなこと、興味あることはあるし、長く生きてきたらほかの人から「スゴイね」と言われることはいくつもある。
 好きなことは練習できるし、練習したら人に見てもらえるくらいにまで上達できる。


★プライドが高い人への対処法

 映画監督のようにすべてをプロデュースして、主演俳優のように振る舞ってもらってもいい。が、実際は難しい。

 プライドが高い人は何を大事にしているか、どんな困りごとを抱えがちか、整理した。
 機嫌よく自分から動いてもらった方が、結局はお互いに得になる。

 コーチのように「信頼しているよ。すごいね」という言葉をかけて、自分で考えてもらって、ところどころ助けるのがいい。
 気持ちを話してもらえる関係、相談してもらえる関係となるよう、意識して作っていく。
 コーチングはそこからスタートする。

●「私は自分が決める」「指示・命令されたくない。アイディアは聴いてあげてもいい」(序列に弱い)

●「私は自分は決められる」と証明したい。(高額な買い物をする)

●「私は失敗などしない」と周りに思わせたい。(ミスやしくじりを周りに相談できない)

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