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【ロング・インタビュー】まだ見たことのない大海原へ

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ワカルク代表・石川沙絵子へのロング・インタビューシリーズ。ワカルクのルーツでもある石川個人の人生観・仕事観や、ワカルクという会社に込められた想いなどを全6話でご紹介します。 ※…
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質を高める。でも事業も成長させる。私たちは二兎を追い続けたい

「会社が大きくなると質の担保が難しくなる」 サービス業はそう言われることがあります。 サービスを提供するのが「人」である以上、事業が大きくなればより多くの人が必要です。しかし、雇ったあとに教育を行うのは簡単ではないですし、優秀な人を集めるにも限りがあります。 そのため、人が多くなればどうしても「平均が下がる」方向へと傾きがちです。 もっと多くの人へサービスを届けたいのに、届かなくなるジレンマ「美容院」を例に考えてみましょう。 個人経営のお店なら細かなオーダーに応えて

私たちはもしかすると「ちょっと変わった」外注サービスなのかもしれない

業務をアウトソーシングするときには原則があります。 「外注するなら単純作業」 複雑な作業は、説明したり覚えてもらうのに時間がかかります。仮に外注できたとしても、確認や修正の手間がかかります。 だから、外注するなら説明がしやすく、マニュアルに従って一定レベルで処理でき、確認・修正の手間が発生しずらい単純作業を外注するのが一般的です。 でも「下ごしらえ」はわずらわしいただ、いかに単純作業といえど外注することは単純ではありません。依頼する部分を切り出して、手順を整理し、説明

外注するのは大変だ。だからこそ「外注して良かった」と本気で思ってもらいたい

「いま契約しているところが、うまくワークしていない気がして、それで切替を検討してるんです」 弊社へお問い合わせをいただく方の中には、このようなお悩みをお持ちの方が少なからずいらっしゃいます。 切替先として弊社へご期待いただいているのはありがたいな、と思う反面で、同業として気になることもあります。 「きっと、苦労して今の外注先と関係を作ってきたはずなのに、なぜ、うまくいかなかったのだろう」と。 「外注する」って、けっこう大変外注、と聞くと「お任せできて楽になる」というイ

仕事と家庭の両立は難しかったので、両方「混ぜてみた」という話

「お先に失礼しまーす」 同僚たちがまだ外回りから戻っていない、少し閑散としたオフィスを出たのは、まだ日が明るい夕方4時頃でした。 長女のお迎えに向かう道すがら、私は考えていたことがありました。 「あのお客様、もう少し時間をかけてご提案書を作りたかったな…」 できる限りの成果を出そうとがんばっていても、時間には限りがあります。 時短勤務であるならなおさら。少ない時間の中で仕事をやりくりするためには、ある程度のところで見切りを付けねばなりませんでした。 お客様の笑顔に

私は「家」に居場所がなかったけど、外の世界に救われたという話

私の居場所は、自分の“家”ではありませんでした。 子どもにとって、家庭環境が良いに越したことはないというのは、子を持つ親なら、誰もが思うのではないでしょうか。 だから、私は3人の子育てをするようになった今、とても不思議に思うのです。 世間一般で語られるような“良い家”のイメージとは違う環境で育ったのに、なぜ、私は“悪”に走らずに大人になれたのかと。 少し冷めた目で「他の家」を見ていた小学校時代子ども時代の私の家の雰囲気をテレビ番組で例えてみるとするなら、ドラえもんでも

1年目、泣いてオフィスに逃げ帰った私が、働く意味を見つけて社長になるまでの話

オフィスへ逃げ帰ってきた私は、泣きながら上司に訴えていました。 「もう無理です」 私のキャリアの始まりは、泣き虫からのスタートでした。 学友たちが私の就職先を聞いて驚く 「え?沙絵子、人材会社へ就職するの?職種は……って、営業!?」 大学では法学を専攻し、ゼミの同期の多くが法曹や公務員を目指しているなか、どちらかと言えば少数派だった一般企業への就職。 そして、法学とはまったくかけはなれた“営業”という仕事。 私の話に驚き、心配そうな目を向けてきた友人の気持ちも分