見出し画像

反フェミニズム運動の今後 必然としての大衆化とその憂鬱

この最近、ずっと慢性的に絶望感がある。

「単なるうつ病やろ」とも思うのだが、特に私生活に何かあったわけでもなく、むしろ充実さえしており、まぁそんな時でも忍び寄ってくるのが精神疾患なわけだが、本稿ではあえて病理化せず内的葛藤として扱ってみたい。

自分が今悩んでいるのは、我々(あえて我々、と言おう)が現在推し進めている、反リベラル運動の行く末についてだ。

この運動が勝利することはほとんど確定している。リベラリズムは人口を再生産することができない。保守的な価値観によってのみ人口の再生産は可能になる。故に長期的観点からすればリベラリズムは必ず退潮する。

遠くない未来、ジョナサン・ハイトが指摘するような保守的価値観、つまり「忠誠」「権威」「神聖」が再評価される時代が来るだろう。それは構わない。

自分の心を暗くするのは、そのような価値観の転換が行われるまでの過渡期について、リアルに想像したときだ。政治的価値観の転換期は須らくそうなるが、それはもう間違いなく、禄でもない事態が多発する時代が来る。

ここから先は

1,435字 / 1画像
週に1-2回程度更新。主な執筆ジャンルはジェンダー、メンタルヘルス、異常者の生態、婚活、恋愛、オタクなど。

狂人note

¥1,000 / 月

月額購読マガジンです。コラムや評論が週1-2本更新されます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?