他者に寛容になれないものが自由を謳歌するな
原宿アパレルショップである「Spank!」が、近隣の店舗に不当な立ち退きを求め大きな騒動になっている。
Spank!側は、まんだらけ禁書房に対し
「オープンすることに強い違和感を覚える」
「オープン前にそこが”適した場所かどうか”を考える必要がある」
などと強い口調で開業の是非を問うており、これを実質的な立ち退き要請と捉えることは十分に可能だろう。
言うまでもなく、まんだらけ禁書房の側に法的・倫理的な瑕疵はない。
ただただ「(ある人間の主観にとって)不愉快な店舗がそこに存在する」という「不快」を「被害」としてSpank!側は主張しており、もちろんそこには欠片ほどの正当性もないわけだが、しかし実際TwitterではSpank!の犬笛に呼応し「#まんだらけ禁書房撤退しろ」なるハッシュタグが作られ、まんだらけ禁書房側に不当な立ち退きを求める声はますます盛んになっている。
なんというか、本件は個人的にも極めて印象深い事件だったので、この場を借りて少し思索を深堀りしたい。
この一件は多くの要素を持っているが、自分が着目したのは以下の三点だ。
・「ゾーニング」という建て前の消滅
・フェミニズム運動の反社会勢力化
・原宿系ファッションの思想的劣化
順々に綴っていこうと思う。
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