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女の悲鳴を信じるな

つらい、苦しい、死にたい…。

そんな「悲鳴」に耳を傾ける仕事を長年やってきた自分の実感だが、悲鳴の「重さ」には男女で著しい差がある。男が悲鳴をあげるとき、その人は高確率で深刻な状況に陥っていることが多いが、女が悲鳴をあげるときは必ずしもそうではない。

こんなことを言えば大いに反感を持たれるだろうが、悲しいかな、純然たる事実である。自分の実感だけではなく、多くの調査が「悲鳴における性差」ーーー学術的には「援助希求行動における性差」などの名前で呼ばれるーーについて指摘している。

なぜこのような性差が生まれるのだろう。簡単に言えば、悲鳴をあげることによる利益が男女で全く異なるからだ。

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週に1-2回程度更新。主な執筆ジャンルはジェンダー、メンタルヘルス、異常者の生態、婚活、恋愛、オタクなど。

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