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社会問題化する「セクハラおばさん」の恐怖
みなさんもご存じのとおり、「セクハラおじさん」という存在については既に多くの批評や論評がある。
公私を問わず女性に馴れ馴れしく接し、時には権力勾配を用いて不当に性的関係を持とうとする中高年男性たち。「セクハラ」という単語が日本に輸入された1990年代から、社会悪の典型として糾弾され続けたのがこの「セクハラおじさん」という存在だろう。30年にもわたる根絶活動の甲斐あって、近年では絶滅危惧種に指定されているという話もある。
しかし、ご存知だろうか。「セクハラおじさん」は根絶されつつあるが、セクハラを行うもう一方の主体については駆除活動がほとんど進行していないことを。そう、今やセクハラ文化の主役に躍り出た「セクハラおばさん」の存在である。
「セクハラといえば男性」という常識は男女平等が隅々まで浸透した昨今において完全に崩壊してしまった。今や中高年女性の性加害は社会問題化し、至るところで女性のセクハラ加害が報道されるに至っている。
本稿では社会問題化する「セクハラおばさん」の実態と、その背景について解説していく。
性欲と母性を持てあます高齢女性たち
セクハラおばさんの引き起こした事件として、記憶に新しいのは以下のニュースだろう。人気男性Vtuberが「母親ヅラ」する女性ファンのセクハラによって無期限休業に追い込まれてしまった一件だ。
「かわいいって言うのやめてくれ、母親ヅラをしないでくれ、ってたびたび口にしてきた。誰かとコラボすれば『うちのアクシアをよろしくお願いします』、ネット上では誹謗中傷、コラボ先の方の配信で残す気持ち悪い陰湿なコメント。ホントに終わってる。
極めつけは、そういうことがあるたびに注意してきたけど、『アクシアは反抗期なんだね、私がいないとダメなんだから』(と返してくる)。どうすりゃええねん。お前、誰だよ、俺の何なんだよ、俺に指図しないでくれ。一度冷静になって考えてほしい」
続けて、「俺はただゲーム実況をしている配信者。俺に対して彼女ヅラして変な夢を見るな」と宣言し、一部ファンたちの暴走に苦言を呈した。
「母親ヅラ」するセクハラ女性ファンに囲まれる配信者ライフなど考えただけでもゾッとする。Vtuberを気楽な職業として下に見る人も多いが、アクシア・クローネ氏の魂の叫びはVtuberという仕事の一側面を我々に教えてくれていると言えよう。
実のところ、性欲と母性の入り混じった「母親ヅラ」をパフォーマーに向ける女性ファンというのは珍しくない。今回ニュースになったVtuberだけでなく、ジャニーズ系アイドル、男性声優、一部スポーツ選手など、幅広いジャンルで見られる普遍的な女性ファン現象だ。
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もちろん女性アイドルや女性声優に卑猥なコメントを浴びせるセクハラファンは男性にも数多い。「気持ち悪さ」においては男女のセクハラに大きな開きはないだろう。
しかし女性ファンのセクハラには男性ファンとは違う、極めて厄介な特徴がある。
なんともおぞましいことに「セクハラおばさん」たちは、
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