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ソーシャルメディアと戦争は不気味なほどに相性が良い

というわけで、戦争が始まった。

自分は安全保障の専門家でも東欧・ロシア地域の専門家でもないので戦役そのものについて差し出がましい論評を挟むことは慎みたいと思うのだが、本戦役を取り巻くソーシャルメディアの在り方についてはメディア業界人としてかなり思うところがある。というわけで本日はここ5年ほどのソーシャルメディアの変遷がいかに戦争報道に影響を与えているかというお話をさせて頂こう。

ロシアによるウクライナ侵攻は2014年以来8年ぶりだ。もっとも2014年は現地「武装勢力」による「独立運動」という建前で糊塗されており、今行われている戦争ほどあからさまでも大規模でもなかった。そういう違いはある。しかしこの8年で、戦争を取り巻くソーシャルメディアの形は大幅に変わったと言わざるを得ない。何が変わったかと言えば

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