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わかおの日記260

空きコマで課題をやらねばと思い、蒙古タンメンのカップラーメンとゆで卵とおにぎりをセブンで買ってまた大学に戻ると、冬場のエグザイルみたいな格好をした田村くんとすれ違って、そのまま流れで一緒にカップ麺を啜った。

こないだぼくが書いた小説の話をした。「演出上、主人公にはバック騎乗位でセックスさせる必要があったんだけど、書き方が悪かったのか、読んでもらった友達にはそれが伝わらなくて、騎乗位なのにどうして主人公に女が尻を向けているのか、と聞かれてしまった」というもので、高尚な芸術論なのだが、なぜか田村くんの反応が芳しくない。ついに田村くんが下ネタに拒否反応を示すようになったのか…?爽やかな顔してお前中身まで爽やかになってしまったのか。いけすかないぞと思っていたら、後ろの席にいた女の子が田村くんと同じ授業を取っている子だったらしく、申し訳ないことをしたと思ったが、せめて「デリカシーがない友達がいる」くらいの欠点がないと田村くんも生きづらいと思うので、結果的にぼくは彼のイメージアップに貢献してあげたのではないだろうか。

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