わかおの日記190
今日は阿波踊りの練習に行った。
実は中学生のときに、小学校からの幼馴染2人と阿波踊りをやっていた。きまぐ連というふざけた名前の連にぼくは所属していて、名前の通り本当に適当な団体だった。リーダーらしき人の良さそうなおじさんが丁寧に踊りを教えてくれるのだが、太鼓や笛の爆音演奏に彼の声はかき消され、全くなにも学ぶことができなかった。
そのような有様だったので、ぼくたちは結局適当に見様見真似で踊りをしては、そのおじさんに「それは違う」とダメ出しをされることの繰り返しだった。特にぼくは踊りのセンスが皆無だったので、全く踊りはうまくならずに中3くらいでやめてしまった。でも、高円寺や三鷹、下北沢など大規模なお祭りに出演するのはそれだけで楽しかった。演者になることの快感は、ここで覚えたような気がする。
その後しばらく阿波踊りとは距離を置いていたものの、去年の秋に三味線を始め、今は学生連で三味線を弾いている。
最初こそ師匠から筋がいいと褒められ調子に乗って「俺は世界一のシャミセニストになるんだ」と意気込みひたすらベンベコベンベコしていたが、ひと通り弾けるようになるとすっかり飽きてしまい、そのうち彼女ができて、イカ臭い部屋で三味線なんか弾いてるよりも彼女とデートしている方が楽しいので三味線はすっかり部屋で埃をかぶってしまっていた。
その間も月に1回2回くらいは三味線をギターケースに詰め込んで阿波踊りの練習に行っていたのだが向上心はもはや完全に失われている。
ぼくの人生にはこういうことが多すぎる。三日坊主ではないのだ。釣り然り音楽然り三味線然り、それなりの成果(まったくの素人からは感心されるレベル)をあげるんだけれども、極める前に関心が移ってしまうのだ。だから何かを一つ極めている人のことをすごく尊敬する。
ポジティブに捉えれば広く浅くということなんだろうが、広く浅い人間にいわゆる大人物はいないような気がして、自分はこのまま小物で終わるのかと思うとゲンナリしてくるのでこれ以上考えることをやめます。
追伸
新歓公演の後って、打ち上げないんですか??
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