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「もっと私を見て♡」はウザい? 承認欲求強すぎ女子が顔出し卒業して漫画一本に絞り成功した理由。

毎回こちらのnoteは漫画で更新しておりましたが、今回は締め切りが重なりテキストで失礼します。

今回のアラサーマガジン。
テーマは卒業です。



去年の夏頃です。
私は顔を全面に売ることをやめました。卒業です。
ネット上で顔出しは現在、クリエイターにとってファン作りのためにも有効であると言われており、最近フォローしてくれた方にも「なんでアイコンがイラストなの?」 と質問を受けます。
自分で言うのもあれですが、顔が可愛いんです。(ウザ!)

卒業した理由は一つ。
長い間 〝若林杏樹〟というコンテンツを愛してほしいから…でございます。


私は大学時代から、大学内の動画や冊子などに出ておりました。
自分から望んだわけではなく、職員さんに言われて「嬉しいな」とポジティブな気持ちで出演してました。
中高生時代はオタクでメガネだったので、大学デビューしている自分としては一気に承認欲が解放されたような気がしました。

そのまま大学職員になるのですが、
キラキラしたものはなく…ただひたすら入試関連のことを考えていました。

5年間続いた正規職員をやめて、ライター兼業のイラストレーターとなるのですが、全く仕事がない。
来た仕事は、とある週刊大衆雑誌の企画の素人グラビアでした。
また、よくわからず入った秋葉原のコンセプトカフェ(メイドカフェのようなもの)でバイトもしました。

〝肉食女子〟なキャラでテレビ・ラジオ出演も数回出てます。


私は自分が心の底からやりたいと思っていたものに蓋をして…否、向き合うことが出来ずに、日々を過ごしていました。



過去イラスト



昨年友人に言われました。
**「お前が描く漫画オモロイから、漫画を描け。」 **

小学校の時好きだった月刊りぼんで連載していた種村有菜さん原作の『神風怪盗ジャンヌ』の影響で、私は小6の卒業論文で「将来は漫画家になりたい」と書いていました。
電子書籍の仕事で4コマを60本描いたり、趣味で少し漫画を描いていたのを見てくれていた人が、
「面白い面白い」と言ってくれるようになり、
いっそ漫画家と名乗っちゃおうか!と思い、
去年から漫画家・あんじゅ先生として活動を始めました。

その上で邪魔だったのが、自分の顔でした。
私の描く漫画に比べたら、自分の自撮り画像なんてくだらないコンテンツです。
でも捨てきれない承認欲求が、とことん邪魔でした。

私は来週30歳になります。
世間一般的にいうと「ババァ」と罵られても否定できない歳。(そう言うの嫌いだけど)
心がやっと落ち着いて、漫画に向き合うことができたのはここ最近。
顔を売る…いや、顔で媚を売る理由はそこにあるのかと考えた時、「まったくねぇわ!」と自分の中で落ち着きました。(職業上のものです!モデルさんやアイドルさんはそれがお仕事なのでいいぞもっとやれ!でする。)



過去作品



私は漫画家なのです。
漫画は漫画を描くことが出来るんです。

手塚治虫作品は、作者亡き後も読まれています。

比べて私の自撮りの賞味期限って多分一回目に入った0.5秒くらいの間なんです。

好きだし、出来るし、仕事にもなっている漫画と天秤にかけたら、
私の本体なんてこれっぽっちも価値がない。

そう思えました。



今は、
本当に本当に私が好きな人向けにLINE@アカウントを作り、自分の写真を送ってます。
自分のマインド、思いや悩み。
嬉しいこと悲しいこと。
私本体は、家族のように暖かいLINE@のみなさんに、「よっこいしょ」と寄りかかることにしました。


**承認欲求の帰る場所はありますが、これで卒業なんです。 **

「かわいいね」という言葉より
「あー面白かった」が最高に嬉しい。


私が死んだ後、残した自伝漫画で「あー面白い」って言ってもらえるように、
今日も漫画を描きたいと思います。






執筆者: 若林 杏樹(@wakanjyu321) 
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