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英語がでてこない 〜英語脳の劣化〜

学生時代に野球をしていて、社会人になってからはほとんどしないようになり、何かの機会でちょっと野球をまたやる機会があると、ほとんどの人は「あの頃よりは全然うまくできなくなってるなぁ」と感じると思う。

言語でも、それと同様のことが起きると思う。

使わないと、忘れる。やらんと、忘れる。

小1の頃から英語を習い始め、好きが高じて大学生時代には留学も体験。はや8年ほど前になりますが最後に受けたTOEICは975点だったと思う。

もちろんネイティブレベルには程遠いものの、割と自信を持って英語で外国の人と会話することができていた過去の自分。洋楽を聴いたり、歌ったり、映画は必ず吹き替えではなく字幕にして英語を聞きながら観ることにしている。それぐらいしか、英語に触れる機会がなくなってもう何年経ったのか。間でオンライン英会話を習ったりもしていたけど、自分の生活が出産と子育てに圧倒され、続かなかった。

留学生活が終わってからというもの、日本の企業に就職し、退職し、結婚し、1人目を出産し、なんか成り行きで義両親が経営する職場でパートで働くことになり。2人目を出産し、パートと2人の子育てに追われる今、日常生活で、英語を使う機会は、ほぼ、ない。

完全にないわけではない。ありがたいことに、たまにゲリラ的に使う場面が仕事で訪れる。たいてい相手はアジア圏かアラビア圏出身の人で、お互いに英語ネイティブではないが英語じゃないと意思疎通ができない。今の職場で唯一英語でどうにか意思疎通できるのは、私だけ。

文章を訳したり、メールなら返信に時間をかけられるが、電話や直接の対話はスピード感が段違いに要求されるので、チキンな私は正直緊張する。Hi, this is ●●●(私の名前). I called you because I was wondering how he's doing….みたいな感じで、ちょっとした表現ならまだわりと流暢に(←自称)口から出てくるので、全く文章が作れない、語彙力がない、無理!!みたいな状態には至らないものの、今日はちょっとショックだった。

「保健所」が咄嗟に英語で出てこんかった。

今、これを書きながら脳のかたすみには「Health center」という2単語が当たり前のように浮かんでくる。しかし、数時間前に電話口でインドネシア人に健康状態を伺い、保健所がまた何か言ってきたら知らせますね、というような旨のことを言おうとして、突然私の英語脳がフリーズしたのである。なんかそれらしいことをとにかく言わなきゃと思い、Health….public health…!とかは言った気がする。そして相手にも言いたいことは伝わったと思う。

受話器をおいて、心の中でひとり反省会を開催した。

最近、自分でも自分の英語脳がかなり劣化していること、そしていざ話し始めるといささか焦りやすくなり後々考えたらすぐに言えるような単語を忘れて言葉に詰まったり、何言ってるかわかんなくなってさらに焦るという自爆現象に陥りやすいことは自覚していたので、ゲリラ的に英語で電話をしないといけない事態になった時には、事前に使いそうな単語をググってからかけることにしている。今回も、コロナがらみで抗原検査についての話になりそうな気がして、「抗原検査 英語」でググって単語を調べ、まあ他のことはどうにかなるだろうと思ってダイヤルした。

案の定、受話器からantigene testという単語が聞こえてきて、あ〜調べといてよかった、と内心ホッとして話を続けていた次の瞬間、まさか「health center」が頭から飛んでいくなんて・・・!!!

もうあかんわ。

心の中で小さくそうつぶやき、英語で話した内容を上司に伝え、私は席に戻ってそれまでやっていた別の作業の続きに取り掛かった。

こんな感じで、これからもどんどん「こんなん忘れるはずないと思ってたわ」みたいな単語や表現が次々と脳から消え失せていくのだろうか。

筋トレと一緒で、毎日少しでも英語に触れていれば、この「ディサピアー現象」(勝手に名付けた)も、少しは遅らせることができるはず。

話せる相手は日常的にいないので、読むか聞くか書くかしかない。
書く、もできたら相手が欲しい。自分が書いたものに対してフィードバックをしてくれる存在が。ただし今自分が時間をかけてフィードバックするに値する日記的なものを書く気力と時間を作るのが難しい。

今できるのは、
・相手探しはいったんおいといてとにかく英語で1行日記でもいいから書く。スマホのメモとかに。
・CNN10を見る。(Carl Azusが好き。最後のダジャレみたいなやつたいてい早すぎて全然理解できんけど、とにかくこの番組が好き。)
・Queer Eye と JVNのGetting Curious を全部見てもうたけどもう一回でも何回でも見る。
・半ば勢いで買ってしもうたJonathan Van Nessのエッセイを亀の速度で読み進める

とかかなぁ。

次、なんの単語が出てこんで焦るんやろう。まあ、そこがいいんじゃない!(みうらじゅん)の精神でいくしかない。あかんことは笑いに変えて昇華するのだ。



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