人は恋愛をするという毒

これは私の自己分析であるということを先に書かせてください。
もしこういったことに詳しい方が読んでいて、それは違うよって思っても強く否定しないでいただけると嬉しいです。



人はいつか誰かを好きになる

それって人間に必ず備わっているものである

私はそこに疑問を持ったことは一度もない


でも思い返してみると
心から恋愛に興味持ったことなんて一度もない


でも幼稚園生の時から
先生と「私は〇〇君が好きー」って
男の子の取り合いをしてたって
よく母親から聞くし
幼稚園の時のビデオに
男の子とキスしてる動画が
はっきりと残っている
(なんとオマセな)


小学生
人間は性別関係なくみんな友達だと思っていた
恋愛とか誰かを好きになるなんて
頭にもなかった
男の子たちに混ざってよくサッカーをしてた
誰にも恋愛で好きという感情を持ってなくて
女の子たちの嫉妬が理解できなくて
よくいじめられた


中学生
小学生の時より恋愛のドラマを
よく見るようになったと思う
というかテレビ自体を見るのようになったのは
中学生からだと思う
綺麗な女優さんとかっこいい俳優さんが
恋愛しているのが
私には別世界のように思えた
友達も恋愛の話で持ちきりだった
みんな(は、言い過ぎかも)好きな男の子がいて
私は友達が「告白しようかなぁ」とか「バレンタインは何あげようか」ってキラキラした目で話する表情が好きだった
誰かを好きなるって
女の子をこんなにキラキラさせるものなんだって知った
私も経験したいと思い
唯一仲の良い男の子に告白して付き合ってみたけど
今思い返してみるとそれっきり付き合って何をしたという記憶もなければ
どうやって終わったのかも記憶にない

わたしにはその男女の区別がどうも理解できずに
女子同士のトラブルのもとになる男子との関わりを持つのはとても苦手になった

男友達が1人もいなくなった


高校生
相変わらず男友達は作る気になれなかった
私はもしかしたら異性愛者じゃなくて
同性愛者かもしれないと思ったけど
それもどうにもしっくりこないし
女子に恋愛感情を抱くこともなかった

あの子かっこいいなぁと思うことはあったけど
好きにはならなかった
じゃああなたにとって「好き」って感情は
何だと思ってるの?って聞かれると
表現しづらいけど


すんごく色んな言葉を飛ばすと
そのかっこいいと思っている人と友達とか
知り合いのレベルにさえなりたくなかった
透明人間でよかった
だからその人に彼女ができたって噂を友達がしてた時、友達は本気で悲しそうだったけど
私はとても嬉しかった
あの子も今幸せなんだ、良かったって
心の底から思った

男子を徹底的に避け
相変わらず恋愛したことはなかった
でも恋愛に対する興味だけはすごいあって
(今考えると危ないけど)ネットで知り合った男の子と一緒にご飯食べに行ったり
そのために可愛くメイクしたりした

でも相変わらず恋愛することはなかった
ドラマで見る恋愛がある世界に
私も主人公として登場してみたいという思いが
強かったのはよく覚えている

なんでそんな恋愛に興味を持ってたかは
もう過去の話で
はっきりその時の思いなんて
もちろん覚えてないけど
一つ言えるのは
恋愛している友達の表情を見ているのが好きだった
「誰かを好きになるとそんな幸せな気持ちになれるんだ」って知った
私もその幸せな気持ちになりたかった


大学生
大人になる(社会に出る)前段階だ
ということは分かっていたから
今まで避けていた男の子との関わりを
持つようになった

そしたら彼氏ができた
なんだかんだ2年付き合った
やっと恋愛ドラマの主人公になれた気がした
何をするにも現実感がなくて
ずっと夢の中にいるみたいだった


でも私の感情は「好き」ではなくて
「大親友」という感じ
だから友達に人を好きになるって
どんな感情になるのか
どんなことをするのかをよく聞いた
結局大親友以外の感情を
彼に持つことはなく終わった


大学生にもなれば色んな話を聞く
それこそ性の話とか



だから私も
大学生のうち経験しておかなければという焦りはあったし
なんかその出来事に関してファンタジーを抱いていたと思う
その行為に対して嫌悪感もなければ
特に好きでもなかった


ただ付き合うってそうゆうことだし
求められれば答える
でも求められてばっかりだと怪しまれるから
自分から誘うこともあった
ただ現実的な話をすると
ちょっといらないかなって思ってた

別れた後
1人でいることが無性に寂しくなった
付き合う前まで
1人でいると寂しいということも知らなかったから
それに耐えられなかった


だから常に一緒にいてくれる彼氏という存在が
ものすごく欲しくなった
だけど彼氏という存在になるまでに
すごくたくさんのプロセスを踏まなければならず
わたしにはとてもハードルが高かった
(めんどくさかった)から、
ソフレやセフレでもいいから
一緒にいてくれる人を求めた


社会人
これは現在進行形だから
過去になる部分だけピックアップしてみると

何人かと付き合った
全部相手が好きになってくれて
付き合ったパターン
相変わらず恋愛ドラマの中にいるみたいで
この非現実的な世界は
私をどんどん依存させていった


でも恋愛ドラマの中を生きるのはとても疲れるし、飽きる
(失礼な言い方でごめんなさい)
だから無理になったら別れた
そしてわたしが彼氏に抱く感情は
「大親友」の位置から変わることはなかった
信頼できて、一緒にいてくれる人
ほんとにそれ以上でもそれ以下でもなかった
そして人生で初めてフラれた


さっきも書いたように
今までは様々な理由があったけど
自分が一緒にいるのが無理だと感じて
別れを告げるパターンだった
この時初めて一緒にいたいと思う人に
「あなたとは彼氏彼女という関係を
続けたくありません」と言われた
自分の中で衝撃だった

フラれるってこんな感情になるんだって学んだ
友達には
「まぁちょっとは引きずると思うけど
またすぐ次の恋愛ができるよ」
って言われた

私にとってのその元カレからの言葉は
親友に「もうお前とは絶好だ」と
言われたくらいの衝撃だった
私は仲良くしたいと思っているのに
相手は私のこと嫌いなんだという
悲しみやなんとなくの裏切られた感を感じた

この衝撃は
人によって感じ方が違うのは分かっている

ここまで書いて何が言いたいのかというと

私はきっとアセクシャル

ってこと


恋愛する、性欲がある人間じゃない


色んなアセクシャルに関する記事を読んだり
アセクシャルを公言している人たちの
インタビュー記事を読んだりしていくうちに

スッと府に落ちている自分に気づいたし
同時に恐怖に襲われもした


今まで見たり聞いたりしてきた
恋愛ドラマや友達の話、ラブソングの感情を
私は理解できない、経験できない

そんな納得感と恐怖


人は恋愛する
それは異性に恋愛感情を抱く人もいれば
同性に恋愛感情を抱く人もいる
でも私はどっちでもない
こんなこと想像したこともなかった


小さい頃からシンデレラみたいな
プリンセスに憧れたり
恋愛ドラマみたいな恋愛までできなくても
誰かと好き同士になっていつまでも好き同士で
暮らしましたみたいなことになれると
想像していたけど
それは私には起こらない


それはとても衝撃的な現実だ
アセクシャルは恋愛を理解できない
性欲をもたないと書いてあった
でも憧れを持たないとは書いてなかった

そして私は憧れを持ってた
それが崩れ落ちた


居場所が見つかってよかったという安心感と
これなら知らない方が良かったという
悲しみが一気に押し寄せてきた



人は恋愛する
という当たり前を自分の体の中から抜き
アセクシャルとして精神的に安定させるのには時間がかかりそう



私の中で恋愛は麻薬だ
私も大多数と同じ人間なんだってことに
一時的に安心できるための中毒性のある毒
その毒を抜いていくには
すごく時間がかかりそうだ
アセクシャルとして精神的な強さを育て
他の人が恋愛して幸せな時間を
私は何か違う幸せな時間にしていきたい



でもまずは心が安定するまで
ちょっと待ってみようと思う

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