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16 生きていくためのお金

2023年11月初旬、実家を訪れたタイミングで両親を担当しているケアマネージャーさんと面談をした。
その内容は電話で言っていた通りであり、来年中にはどこか介護サービスのある施設に入居をという結論になった。
何件か金額的に合う施設をピックアップしてくれていたので、それぞれに問い合わせてみた。北海道の地方都市だからこの金額で済むものの、東京に呼び寄せるとなれば、とてもではないが父の年金と蓄えでは払える金額ではない。
年金額の総額を調べ、現在の貯金額を確認したら思ったよりかなり少なくて驚いた。
おそらく数年は貯金を切り崩す事で賄えるが、100歳くらいまで長生きした場合、私自身が負担する額も馬鹿にならない。
父は公務員であったためそれなりの年金額を受給されていたが、父が他界し母だけが残った場合、毎月の持ち出し金額は結構な額になる。
試算してみたが5年ももたない。
母の介護度数が上がれば毎月の支払金額もあがる、そうなれば4年程度であろう。
その前に父の葬式やなにやらがあれば、3年程で貯金を使い切ることになる。
そして現状どう見ても母はあと10年は生きるであろうと推測される。
なぜなら母の両親も祖母もそろって100歳まで生き、現状は母は認知症以外に身体的に何ら問題なく、手厚いサービスを受ける生活となれば自宅で生活する以上に必然的に生きるであろう。
金額的には正直恐怖ではあったが、このままにしておくことはできない。
もう両親が反対しようが何しようが、話を進めて行かなくてはならないと痛感した。

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