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7 物の多さと比例するもの

風水コンサルテーションやそれに伴うお片付けも生業としている私には、ため込むライフスタイルが理解できないのだ。
物が多ければ多いほど、物事にアクセスするときの障害になるからである。
これは様々なお家で嫌というほどたくさん見てきた。
片づけなければならない家に住む人ほど、決断までに時間がかかりいつも何かしらの問題を抱えている。
そして片付けようとすると何か他の用事を思い出しそちらに取り掛かるので、スムーズに片づける事にアクセスできないのだ。
家の中に障害物が多ければ多いほどそういう事が起きやすくなる。

私の両親もご多分に漏れず、ひとつのことを解決するまでに、多くの時間と労力を費やしていた。
そして蓄えたものの多さに比例して心配性でもあった。
いつか使うであろう不用品が家の収納棚にぎっしり収められていた。
そして私はそんな両親に反発し育った。
子供ながらに、この人たちはなぜこんなにも物事をややこしく考えるのだろうか。
もっとシンプルな方法がいくらでもあるのではないか。
という私の疑問や提案はすべてこれらの言葉でかき消されていた。

子供は黙っていなさい
世の中はそういう物じゃないんだよ
それはだめだ

と理屈抜きで頭ごなしに押さえつけられて私は育った。


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