昇格してからの2ヶ月を振り返る
ずっと昇格したくなかった。
会社の上層部についていく気持ちになれず、
「この人たちのためになることは1つもやりたくない」という気持ちが強かった。
けれど、今年の9月に突然昇格を打診されたとき、
私は即答した。
「はい。ぜひ、お引き受けしたいです。」
あの時、迷いはほとんどなかった。
明確に昇格したい気持ちがあったわけではなかった。
でも、何かを変えたかった、のだと思う。
「管理職になってみない?」
という上層部からの打診は、
「立場と環境を変えてみない?」
という言葉に聞こえた。
15年、今の職場であらゆる仕事をやってきた。
2人の子どもを産み育てる間、
産休や育休を取りながら、
復帰後も仕事はセーブして、
限られた時間でできることを割り切ってやってきた。
けれど、今年になって下の子が3歳になり、少しずつ少しずつ、気持ちの余裕が出てきた。
今の状況を変えずに、このまま働き続けていいのだろうか?
何か変化のきっかけが欲しかった。
それでも、転職、をすぐにする気持ちにもなれなかった。
そんなとき、昇格の打診を受けた。
即、引き受けた。
2ヶ月半経って振り返ってみて、
引き受けて本当によかったな、と思う。
何よりも、見える景色が変わった。
慣れ親しんだ職場とメンバーと仕事内容は何も変わっていないはずだけれど、
全く違ってみえる。
組織全体を俯瞰して見ること。
自分のチームメンバーがどうしたら働きやすくなるか考えること。
各部署と連携を図りながら新しい企画を進めること。
管理職になり、
今まで見えなかった情報を積極的にキャッチするようになり、
新しい視点でものごとを客観視するようになったことで、
同じ仕事が違って見える。
つまらない仕事も、自分次第で面白くできることがわかってきた。
この数か月の間に、
自分自身が楽しめて、上層部の期待にもこたえられる企画を立ち上げてやり遂げた。
忙しくはあったけれど、とても楽しかった。
私自身の意識が、2か月前とは大きく変わっている。
家庭優先でずっと仕事をセーブすることが最善、
と思ってきたけれど、
そうじゃなかった。
どこかで、不完全燃焼を感じて、くすぶっていたのだ。
私は、きっちり昇格して、収入もアップさせて、
それに見合う仕事を意欲を持ってやりかったのだ。
もともと持っているエネルギーを、
きっちり仕事でも発揮したかった。
昇格したくない、は本心じゃなかった。
それに、昇格してみて分かった。
昇格すること=上層部のために働くこと、じゃなかった。
別に上層部が「心から尊敬できるボス」じゃなくても良いのだ。
自分がやりたいことを形にするために、上層部を懐柔する方法だってある。
立場か変わることで、仕事の見え方が大きく変わった。
それは私にとって、必要なことだった。
この2ヶ月半は、よく働いた。
私の出生図では8ハウスに火星がある。
「組織に守られると良く働く」という意味が、
すごくよくわかった2ヶ月半だった。
年末年始は良く働いた自分を慰労しよう。
▼働き方を迷っていた日の記事
▼迷っていた翌日に昇格を打診された日の記事
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