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まだ見ぬ天王星期

朝、会えると嬉しい人がいる。
娘の保育園の、補助スタッフをしてくださっている女性。

おそらくは私の母と同年代、天王星期の方と思われるのだが、
いつもきれいにお化粧していて、
そこはかとなく品があって、
娘を含めた保育園児を心底かわいがってくださっているのが、
よくわかる満面の笑みで、
いつも保育園にいらっしゃる。

保育園では「補助」の立場でいらっしゃるし、
とても謙虚な態度でいらっしゃるけれど、
品だけでなく格式や風格もどことなく感じられるので、
「かつては校長先生やってました、と言われたら納得だよね」
夫とひっそり噂している。

朝、その方とほぼ出勤時間が重なっているので、
私が駅に向かうタイミングでばったり会えることがある。

おはようございます~!(にっこり)

とあいさつを交わせた日は、何とも言えず嬉しい。

ああ、あの方が今日も娘たちを見てくれているなら、
きっと大丈夫。
と思える。

機会があれば、どんな火星期、木星期、土星期を経ていらしたのか、
人生のあれこれを伺いたい気もするけれど、なかなか難しいな。

どんな人生を歩まれてきたかはわからないけれど、
今晴れ晴れと、
毎日変わらぬ笑顔で元気に過ごされている様子を拝見すると、
ああ、良い天王星期だなあ。
いろいろあったのかもしれないけれど、素敵だなあ。

と、勝手にあこがれている。

今火星期真っ只中の私。
自分の天王星期のことなどまだまだ想像もつかないけれど、
あんな素敵な歳の重ね方ができたらいいな、と思う。

今は目の前の生活を必死に積み重ねていくほかないけれど。

まだ見ぬ天王星期を思う朝です。






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