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詩/いつもと変わらない景色

いつもと変わらない景色

瞑想というには大袈裟だけど
決まって座る場所に僕は座っている
いつもと変わらない景色

目の前のストーブの炎
台所の窓ガラス
積み重なったフライパン
いつもと変わらない景色

ただ買ったばかりのインスタントコーヒーは
ビンの向こうが半分くらいはぼやけて見える

特に何もしない僕が唯一漂わせる副流煙を
小さな換気扇は唯一休まずに働いている
いつもと変わらない景色

ただ さほど気にもしていないが
なにかと目に入る意味ありげな意味のないもの

ストーブの横の床に転がっているのは
いつかの小分け袋に入った塩煎餅がひとつ
言うなれば
いつもと変わらない景色

手を伸ばせば拾うこともできる
その手でゴミ箱にダンクシュートだってできる
けど、それすら景色
言うなれば
いつもと変わらない景色

抱かれることを嫌がるネコが僕の左右に擦り寄る
僕は飲んでいた珈琲をストーブの横に一旦置いて
右ネコを抱きあげた

驚いた右ネコの脚がマグカップを蹴飛ばす
珈琲は拡がるようにこぼれ
マグカップを受け取ったのは塩煎餅

ぱりんこと書かれたその塩煎餅は
今ストーブの後ろだ


***

歌詞ではなく詩を書くということをやってみました。

まだまだまだまだ初心者です。

暖かく見守ってください⭐️



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