脱皮の日
昨日は「脱皮」がテーマの日となった。
たまにはつれづれ日記noteを書いてみたい。
脱皮その1:10年ぶりに違う美容室へ
高校生の時から、同じ美容室に通っている。担当の方もずっと同じ。丁寧にみてくださるし、こちらの気持ちを尊重してくれる。その美容師さんに初めて切ってもらったときから、ショートヘアが好きになった。
だから「ここに通っていれば大丈夫だ〜」という安心感でずっと通ってきた。
ただ最近、安心感で通い続けるということにちょっと違和感を覚えはじめていた。
世の中にはきっといろんな美容室、美容師さんが存在するのに、安心だからというだけでこのままずっと同じお店に通うのか?
正直なところ、一度変えてみたいとはおもっているよね…。
いつものお店の予約をたまたまとれなかったことを「他のお店に行ってみる機会!」と考えて、さっそく友達におすすめのお店を聞いた。
その友達は髪型もファッションもいつも素敵なので、人生初の「紹介」をお願いしようと思ったのだ。
教えてもらっておそるおそる行ってみたのが
表参道のcocoonさん。
厚かましくも、友達がいつも担当してもらっているという方を初来店の分際で指名予約してしまった(すごい勇気)。よくドアを無事に開けたなと思う。
しかしスタッフの方は皆さん明るく気さくで、「こ、こわくない…!」と呼吸ができた。
〇〇さんのご紹介なんですね!
と、担当してくださった方ふくめ色々な方に3万回くらい声をかけてもらったのだが、なんだか恥ずかしい。すみません、紹介してもらったというよりも私が聞き出したのです。
肝心の髪の毛については、目から鱗のお話が出てくる出てくる。
「ボリュームない髪質なので…」「前はこういう形に挑戦したけど似合わないなと思って…」と私は消極的なことをつい言っていたのだが、こんな言葉が返ってきた。
今まではこうだった、とか似合わないから、とかいったん全部忘れていいですよ!
今考えるとしたら、どんな風がいいとかありますか?
そうだ、せっかく違う美容室に来たのだし、「ほしいもの」に目を向けなくてどうする。そして私もこんな感じで爽やかに「そこ考えなくていいですよ!」とはっきり言える人間になりたい…というのは別の話。
美容室でカットしてもらって数日でスタイリングがうまくいかなくなる話をしたら、また追加で鱗が出てきた。
今のあおやぎさんの毛流れはこうなっていて、でもここの髪の毛は本来はここらへんにあるはずなんですよ。
だからこっちに持ってきちゃうと、ここ(側頭部)が膨らんで、こっち(前髪)はぺたんとなっちゃうんですよね。
こっちとかこことか指示代名詞が続出になってしまうが、鏡で改めて毛流れというものを見てみると、なるほどそうだったのかもと納得。
カットに使う道具も見たことのないものがあったりしてついつい質問してしまう。
細かい説明は記憶できてないのだが、とにかく毛が自然に落ちる(戻る)ようにカットするのだというお話だった。道具もそのために選ぶそう。
おもしろいなー、カットに対する哲学みたいなものを感じるなーと話を聞いているうちに完成。
ノンブローを徹底しているそうで、そのためのカットになっているとのこと。なぜなら日頃髪の毛を乾かすのはお客自身だから。
この乾かし方で自然と戻るなら自分でも再現できそう…と希望が湧く。
「髪乾かすの、めっちゃ楽になりますよ!」と他のスタッフさんもちゃきちゃき声をかけてくださったので、楽しい気分になる。初来店者に優しいお店…。
そんなこんなであっという間に切っていただいたのだが、こちらのお店の「cocoon」とは「繭、脱皮/殻を破る、の意」だそう。
最近人からの受け売りで、私も使いたいなと思っていたのが「セーフティーゾーンから一方踏み出してみる」という言葉。
「いつもの」という安心から抜け出してみる。すると、実は欲しかったものが見えてくる。
もちろん、戻りたくなったら戻れるセーフティゾーンがあるのは大切だ。
冒険しすぎたな、と思ったら安心できるところにまた行けばいい。
今回担当してくださった美容師さんの声が耳に残っている。
大丈夫ですよ、初めてでデンジャラスゾーンに行ったりはしませんから!(笑)
セーフティゾーンを抜ける=デンジャラスゾーンに入る、ではない。
あらためて言葉で聞くと、そうだよなあと笑ってしまった。
脱皮のその先にあるもの
もともとショートヘアにするのは好きだが、今回はさらに好きになった。シュッとしてるけれど、鋭い感じではなくちょうどいい塩梅。ジェンダーレスな雰囲気になるといいなあと思っていたのだが、まさしくそんなかんじ。
なにより今朝、自分で髪を洗って乾かしてみたときの感動。ノンブローでほぼスタイリングいらず。らく。楽です…!
スタイリング要らずというより、わしわしドライヤーで根元を乾かすことがスタイリング。ちょっとワックス揉み込むとなおよし。
なんだか、自分の髪の弱みばかり見ていたけれど、この髪も案外いいもんだなあ。気づくとそんなことを思っていた。
脱皮のその先にあったのは「信頼」。自分の髪を信じて、自然な良さを活かす。外の世界へ踏み出すということは、今あるものへの信頼につながるかもしれない。
そんなことに気づかせてくれた、とても素敵なお店でした。
脱皮その2:アルスエレクトロニカ
職場の先輩から面白そうなイベントを教えてもらった。六本木のミッドタウンで24日までやっている。アルスエレクトロニカというイベントの日本チームと企業のコラボイベントだ。アルスエレクトロニカは毎年9月にリンツで開催されているらしい。
詳細興味のある方は上のリンクを見るとわくわくすると思うのでご覧になってほしい。
「このワインおいしい〜」「飲みやすいね〜」「……。」ワイン職人が丹精込めてつくったワインなのに簡単な表現に留まっていませんか?
うう、たしかに。素直に美味しいと思ってるけど、もっといろいろな表現ができたらなと思うことがある。
この“ワイナリ”は、ワインを飲んだ感想を口にするとそれを可視化してくれる技術。ソムリエが表現した感想も可視化されていて、見ていて面白い。ベリーの酸味、厚みがある、などの言葉が鮮やかな色になったり丸い流動体になったりして画面に出る。
ひいては、飲んでみたいワインを選ぶときにこの可視化された感想が参考にされるようにもしていきたいそうだ。
ちょっと美容室の話に熱を入れすぎてもう思考が脱皮しそうなのだが、ほかにもさまざまなブースがあって、それぞれ「既成概念からの脱皮」を提案している。
まだ明日までやってるはずなので、興味のある方は是非!!
おすすめはPOLAさんの「声をメークアップする」という音の技術です!
読んでくださってありがとうございます!