1時間100万円もする恋愛コーチ「尽くせば尽くすほど自分の価値が下がっていく」
人は簡単に手に入るものに価値を見出さない…
現在、世界No.1の恋愛カリスマコーチは、イギリス人のマシュー・ハッシーだろう。ハリウッド俳優並の外見と話の上手さで、アメリカを含む英語圏の人気テレビ番組にしょっちゅう登場しているし、彼の個人セッションは1時間1万ドル(100万円以上)もするそうだ。なんでも、彼の顧客はタイラ・バンクスなどのセレブが名を連ねているという。ご本人も、シンガーのカメラ・カペロと付き合っていた。
■「簡単に手に入るものに、人は価値を見いださない」という心理
彼が著書やYouTubeで繰り返すのは「Do not invest if he/she doesn’t」だ。「人は相手に自分の時間、感情、お金など、自分を投資すればする分だけ、その人に価値を見出す」という心理が働くからだ。言い換えれば、「簡単に手に入るものに、人は価値を見いださない」ということ。つまるところ、相手に尽くせば尽くすほど、自分の価値は下がっていく。
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対等な立場を維持し、自分を守るためには、相手が与えてくれるもの以上に、自分が与えてはいけない。よく、「愛は無条件に与えるもの」などというが、こんな心理学の研究があった。
■「ラブスタイル類型論」純粋な「利他愛」を実践できる人はいない
1970年代に一世風靡した「ラブスタイル類型論」を生み出したしたカナダ人心理学者のジョン・アラン・リー博士。「ラブスタイル類型論」によると、恋愛は、ルダス・プラグマ・ストルゲ・アガペー・エロス・マニアの6つのスタイルがあるという。人間はこれらの6つのスタイルが複合的に絡み合い、独自の恋愛観をもつという。
詳細は割愛するが、このなかで、見返りのない愛、アガペー(利他愛)を純粋に実践できる人は、リー博士が1973年に行った実験では、ひとりもいなかった。
出典: The Color Wheel Theory Of Love Can Illuminate Your Love Story!
ルダス (Ludus) 遊びの恋愛―ゲーム感覚で相手をとっかえひっかえする
プラグマ (Pragma) 実用的な恋愛―相手の社会的地位など目的によって相手を選ぶ恋愛
ストルゲ (Storge) 友情の恋愛―パートナーに友情を求め、情熱を感じない愛
※アガペー (Agape) 愛他的な恋愛―見返りを求めない献身的な愛
エロス(Eros)情熱的な恋愛ーロマンスや外見、一目惚れなどで恋に落ちる官能的な愛
マニア (Mania)偏執狂的な愛ー相手に執着し、独占欲が強く嫉妬深い愛
要するに、私たちの誰もが、他人に何かをすると、やはり見返りを期待してしまう。そこで相手が期待にそった行動をとらないと、私たちは傷ついたり、怒りを感じたりしてしまうのだ。だから、相手が与えてくれるもの以上に自分が与えなければ、必要以上に他人に期待せずにいられるし、自分の尊厳を守り対等な関係をキープできる。
■自分の価値は自分で決める
これをセックスレスにあてはめると、パートナーがセックスレスに向き合ってくれない場合、冷静に自分の求めていることを伝えて一定期間考える猶予を与える。その間も、決して、自分の時間や感情を相手以上には費やさない。期間内にパートナーが一緒に問題に取り組まないようであれば、もう自分は前に進む。
同じ分を返してくれない人に、自分を投資すると、相手の目には自分の価値がますます下がっていく。自分軸を壊さず、自分をリスペクトし、自分が好きな自分でいることは、相手への愛情や関係を維持することよりも大切なのだ。自分の価値は自分で決める、とハッシーは言う。自分のアイデンティティをしっかり自覚し、守ることができれば、他人に自分の幸せを委ねることはないだろう。皆さんはどう思うだろうか?
【参考】
Why are women paying $10,000 for this man’s dating advice?-The Times
The Color Wheel Theory Of Love Can Illuminate Your Love Story! ーhttp://www.fengshuidana.com