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造血の回復を目指した治療が始まる②

来週月曜(6月13日)から始まる「免疫抑制療法」とは、
自分の造血幹細胞を誤って攻撃してしまうT細胞の働きを抑える治療法です。

ドクターの説明によると、これから3種類の治療をすると言っていた。

① ATG治療(抗胸腺細胞免疫グロブリン)
② 免疫抑制剤シクロスポリン投薬
③ トロンボポエチン受容体作動薬


①②③は全て投薬治療です。ただ①だけは点滴投薬になり入院が必要になります。では、①から説明していこうと思います。

① ATG治療(抗胸腺細胞免疫グロブリン) 

T細胞(Tリンパ球)を攻撃して破壊する薬で、人の胸腺細胞をウマやウサギに注入することによって作られた、人のリンパ球に対する抗体です。 私の場合は「馬」を使う。欧米では「馬」が主流になっています。理由としては、抗ヒト胸腺細胞ウマ免疫グロブリン抗体と抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン抗体の無作為割付比較試験の結果、有効率、生存率共に馬の方が優位に優れていたから。

ただ、残念なことに、日本では「抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン」のみ認可が下りているらしくて「馬」は使えない。

日本での抗ヒト胸腺細胞ウサギ免疫グロブリン抗体を使った治療方法をググってみると、①無菌室に入る ②毎日12時間それを5日間点滴で薬を入れる。③血球の数値が上がるまで1か月以上無菌室で過ごす。とある。

私がドクターから言われたのは、①4日間(治療期間)ポータブル心電図を付けてICUで管理される。②毎日12時間それを4日間点滴で薬をいれる。 ③2,3週間副作用の「血清病」が発症しないか一般病棟で入院観察 ④退院

無菌室に入らなくていいし、期間もウサギより短いのが救いだけれど、私が怖いのは副作用。なんで怖いのか?それは、どんな症状が出るかわからないから。心臓にも出る人がいるらしく、その症状に耐えられるか前回入院中に負荷心電図と心臓エコーで検査もした。(結果、耐えられるらしい)

よくある副作用としては。。書くのも嫌だけど(笑)最初にアレルギー反応を見るために10倍に希釈したものを1時間流してから始めるらしい。副反応が全く出ない人もいるし、なるようにしかならないのだけどウジウジしている私です(笑)さて、4日間の治療が終わったら始まるのが

② シクロスポリン投薬 

③ トロンボポエチン受容体作動薬 これは、血小板を増やす薬で錠剤。造血幹細胞にあるトロンボポエチン受容体を刺激して血液細胞を増やすのが目的。

①②③全て造血の回復を目的とした治療です。再生不良性貧血は自分の免疫細胞が自分の造血幹細胞を攻撃して破壊してしまうので、白血球、赤血球、血小板が作られない(重症)。また作られても数が極端に少ない。私は後者で、どうしても今の状態じゃ輸血に依存して生きていかなきゃいけない。

だから、輸血から離脱して普通に生きていくにはこの治療が必要。「寛解」が一生続くかもしれないし、4,5年後に再発するかもしれないけど、先ずは治療。。。とわかっていても怖い。

とグダグダ言ってても仕方ない。でもなんで私なんかな。。と思ってしまうのも本音でして。重い鞄を肘にぶら下げて持っていただけで点状出血したり、朝起きたら歯茎から出血していて口の中に血が溜まっていたり。。治療は絶対必要なんだけど。。もう少し血小板さん達に頑張ってもらいたいけど、人員不足で無理なんだろうな(笑)

週末遊んで月曜日に病院へいざ出陣です。

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