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小さな一歩を

私はパレスチナを支持している。シオニズムやイスラエル政府を支持している人や国を嫌悪していて、今さら、シオニストの人達やイスラエル政府を支持している人達が言う「ハマスがー」と言う意見には、対話等をしても時間の無駄だと理解したので、しないことにしている。

これまでにイスラエル軍によって殺害された多くのご遺体の写真、映像をX(旧Twitter)で見てきた。
その多くが無垢で未来ある子供達。。そして女性たち。妊娠中でお腹の胎児もろとも殺された方も多くいた。
救急隊や医療スタッフの手によって、殺害された母親の体内から取り出されて助かった赤ちゃんもいたけれど、その赤ちゃんも数か月後にイスラエル軍によって殺されてしまった。

傷病者の元に最初に駆け付け、応急処置を施して病院へ搬送する救急隊員は、イスラエル軍から狙われて殺された。救急車も破壊された。
余りの惨劇に泣き崩れていた救急隊員は、その翌日に殺害された。

病院で患者と向き合う医療スタッフもイスラエル軍に狙われて殺された。ただ真摯に命と向き合い、その命を守ろうと懸命に闘っていただけなのに。
そして病院も破壊されて機能しなくなった。

カメラ、PCやマイクを武器にして世界中に真実を届けていた多くのジャーナリスト達もイスラエル軍に殺害された。必死にカメラを回し、マイクの前で真実を伝えていただけなのに。

ガザの人達の支援に命懸けで当たっていた多くの国連職員や、ボランティアスタッフがイスラエル軍に狙われて殺された。
パレスチナ人の権利を訴え続けた作家で教育者も殺された。。。

多くの無辜の人達が殺された。
それを現地からリアルタイムで送られてくる映像で見てきた私達。命の危機の中、撮影し拡散されている映像は目を覆いたくなるようなものだけど、目を逸らさず見てきた。

でも、昨日の映像は無理だった。1度は見た。でもスクロールする度に上がってくるその映像を2度目以降は直視できないでいる。

イスラエル軍は「南は安全だから南へ避難しろ」と言った。それに従い、多くの人達が南のRafahに避難してテント生活を送っている。飢餓や暑さ、そして攻撃と闘いながら身を寄せ合っている。
そこへ更に「ラファから避難しろ」とイスラエルからの勧告。

いったいどこへ避難しろというのか

それらをX等を通してリアルタイムで見ている私達は、怒りで震えた。
「ラファに手を出すな!HANDS OFF RAFAH!」と世界中から声が上がった。
そして国際司法裁判所がイスラエルにラファでの軍事攻撃の停止を命じた。

その2日後

イスラエル軍は、避難民たちが暮らしている避難テント群に向けて最大規模の空爆を行った。
それが私が見た映像だ。
燃え盛る炎で辺りは真っ赤に染められている。その中で必死に救助活動をしている人達。必死に焼け焦げてしまっている人達を引っ張り出している。首から上が無くなってしまっている子どもを抱き上げている人。生きたまま焼かれて殺された人達が重なりあって斃れている。。。
そして唯一の住む場所だったテントを必死に消火している人。。

一瞬これは映画か?と錯覚してしまうほど凄惨で、残酷で、ゾッとする映像は、現実に人の手によって行われているこの世の地獄だ。
命が助かり病院に運ばれた殆どの人は、全身にやけどを負っている。そしてほとんどが子どもや女性だ。

ごめん、もう見ていられないとPCの前から離れてしまった。
でも、見ていられないからと言って、自分の思考からそれを追い出して、無かったことなどには絶対しない。ラファから目を逸らさない。

現在世界中で多くの人達が自分の方法で声を上げている。
それでも止まらない。
多分声を上げる人がまだまだ足りていないんだと思う。もっと多くの人の「小さな1歩」が必要なんだと思う。

「声を上げる」ことは難しいことじゃない。周りの人に気付かれず、個人情報も晒すことなく声を上げることが出来る。多くの人がXなどのSNSで方法をシェアしている。匿名でやっているSNSでパレスチナ関係の記事にイイねするのもいい。スタバに行くのを止めるのも誰にも知られないし、断る理由もなんとでもなる。
声を上げるということは、「自分はパレスチナ支持です‼」と世間に向けて宣言することじゃない。

行動を起こすには勇気がいる時がある。
一緒にやろう!と誘うのにも勇気がいる。
でも、私達のその勇気が助けになるかもしれない。だから小さな一歩を踏み出そう。



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