真夜中の散歩
昨晩深夜0時過ぎに散歩に出た。
目的はただ一つ「ふたご座流星群」見たさだ。
ピーク時には”40も50も見られる”なんて話なので、そこまででなくても東京でもなんか見られそうな気がして、たまたまいい時間に目が覚めたら行こうかなーくらいな感じで早めに床についてみた。
ガバっと目が覚めたのが0時過ぎだった。寝巻の上から防寒用に服を着込み取りあえず外に出る。
今年引っ越しをし今の場所に住んで半年程。これまで住んでいた関東のどの地域より比較的何もない地域だ。ちょっと歩くと空が広く見える所が特に気に入っている。が、意外に夜は明るいことに気付く。住宅地の周辺はしっかり街灯があり(当たり前と言えば当たり前だが)、普段”広場”と認識していた公園もかなりしっかりと灯がともっている。
防犯上頼もしい、と思いながら、今、暗がりが欲しい身としてはちょっと期待外れだった。
空を時々見上げながら、日頃の散歩道の中で暗そうな所を思い出しながら歩き続ける。
これまでにも流星群目当てに夜中に外に出たことはあった。でもいつも子供が一緒だった。狙って近所のコンクリに寝転がって空を眺めたり、たまたまの旅先で空を見上げたり。冬だったり、夏だったり。
「見えないねー」「どっちの方向」などと言いながら子供と夜空を見続け、一瞬の流れ星に歓声を上げる。「わー!」「見えた???」
だが、昨晩は散歩に出た私は一人だ。全身黒づくめで下手すると不審者だ。散歩する犬もいなければ、あーだこーだ言う相手もいない。
見つけたくらがりで空を見上げる。5分くらい過ぎただろうか、結構大きな流れ星が視界の右上を飛んだ。思わず出た「わっ」は小声だった。
計画性もあまりない天体観察だったので(毎度のことだが)、群には程遠いけれでも流れ星が一つ見られただけで感謝感謝の気持ちで家にもどる。流星群とか月食とか日食とか肉眼で見ないとーと思い込んでいたが、ネットのライブフィードを見てしまう。自分がさっきながめた夜空の何白倍もの星がきらめいている画像を2000人以上の人と共有。流星がガンガン流れるのを期待し画面を見つめたが、数個流れたところで満足し。再度入眠を試みる。
なんでだろうか、気持ちは満たされていた。
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