#6 シャープとフラット
前回の記事では半音と全音について学びました。
今回は、楽譜のうえでの表記方法や見かたについて触れていきましょう。
半音上げたい時の「#」シャープ
例えば下図のように、ドの音を半音上げたい場合があるとします。
この場合、半音上げて演奏したい音符の左横に「#」を表記します。
逆に言うと、音符の左横に「#」がある場合は
表記されている音を半音上げて演奏します。
半音下げたい時の「♭」フラット
では続いて、ソの音を半音下げてみましょう
楽譜の表記方法はさっきと同じで、今回は代わりに「♭」の記号が使われます。
やっぱり元に戻したい時の「♮」ナチュラル
「店員」 ご注文はお決まりでしょうか~?
「客」 とんかつ定食
「店員」 はい!
「客」 ごはん大盛り ( # ) で
「店員」 かしこまりました。
「客」 あ、やっぱり普通 ( ♮ ) で
「店員」 はい! ( 心の声 : どっちやねん!w )
このやり取りを楽譜で表すと次のようになります。← え
ややこしい例えですみません。
ついでに音も聴いてみましょう。
( 心の声 : どっちやねん w ) の印象を受け取っていただければ何よりです 笑
それぞれ有効期限があります。
さてさて、そんな「#」「♭」「♮」ですが
【 1小節の有効期限 】があります。
どう言う事かと言いますと…
例えば、赤○の位置で表記した#は、その小節のみ有効で
青い矢印を跨いで次の小説に行くときに
その効力を失ってしまうんです。
そのため、次の小節でもシャープの効果を持続させたい場合は
もう一度書き直す必要があります。
今回は4小節の全ての「ファ」をシャープしたかったので
ひとまず全部書き込んでみました。
『 言いたいことは判るけど、いちいち読むのが面倒くさい 』
って感じですよね。
1曲を通して、特定の音を半音上げ ( 下げ ) たい場合
このような場合は、あらかじめ楽譜の左端に表記しておくことで
「この曲に出てくる○○の音は全てシャープ ( 或いは♭ ) してくださいね」
という意味合いになります。
ちなみに、このように楽譜の左端に書いてある記号のことを
「調号( ちょうごう )」と呼びます。
さてさて、楽譜がうまく書けているでしょうか
楽譜作成ソフトの再生機能を使って、上の楽譜を再生してみましょう。
( 左手の伴奏もつけてみました )
良い感じですね!
では最後に…
間違って、音符の左側に#を書いたまま放置してしまった場合
どんなことになってしまうのか
再生機能を使って検証してみたいと思います。
楽譜は以下の通りです。
さて、では再生してみましょう。
…そうですね、
何と言いますか。
とりあえず過去は振り返らずに生きていこうと思います。