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「そんなの関係ねえ!」の処方箋

表題はピン芸人として活動している「小島よしお」さんのギャグです。
2007年の流行語大賞になりましたので、ご存知の方も多いかもしれません。

小島さんは身体を張ったギャグを売り物にしています。当時から海パン一丁で踊りだし、おかしな顔を披露したり「おっぱっぴー」に代表される不思議なワードを連呼します。

ヒットしたのが体験談などを話した後に自ら「でもそんなの関係ねぇ!」ってツッコミを入れるスタイルのギャグです。動き方も人気のあった「ポケットビスケッツ」の「もしもダンス」に似ていて、誰でもモノマネをしやすいものだったので、小学生を中心に爆発的に広がりました。

ただし、ワード(言葉)がとても「力のある」フレーズだったので、一部で賛否両論起きました。

「そんなの関係ねえ」

日常会話、特にビジネスの舞台でおおっぴらに口にだすことを無意識に「避けられてきた」ワードである一方、利害関係に力関係のあるコミュニケーション時に多用されてきたワードでもありました。

「無責任な言葉を広めないで欲しい」とか
「指導を聞いてくれない学生が多くなった」など、教育面からのバッシングが特に多かったと記憶しています。

「波風をたたせたくない」「段取り通り物事を進めたい」性格の方たちには苦痛でしかないと思います。

「何となく」フレーズがハマったから「そんなの関係ねえ」にしたのかどうかは小島よしおさん本人が知るところですが、僕はこれ「狙っていた」と思っています。

実は若旦那。面識はなかったものの小島よしおさんについては結構早いタイミングで知っていました。

彼は早稲田大学出身で、「WAGE」というユニットの1メンバーで活動をしていたんです。グループ内のいじられキャラクターだったけど、自然と「目が行ってしまう」オーラがありました。

「元気のあるサークルだなあ」くらいにみていたのですが、名前は忘れてしまったのですがリーダーの方が凄く頭の回転が速い人で「やっぱし早稲田だけあって凄い」というイメージを持っていました。

小島さんも相当頭の回転が速いです。確か教員になりたくて教職課程を履修されていたはずです。

だから彼の非常識にみえるパフォーマンスなども、一定の「層」に対して深く刺さる自身の「見せ方」、「小島よしお」という芸人を「演じている」のです。

そんな彼だからこそ、調和を壊しかねないワードを世間にぶつけたこと。賛否両論が出ることは「してやったり」なはずです。

コロナ渦をトリガーにして、様々な生活様式、既存の組織形態が変化しています。それまでの「常識」は通用しないというか、「なくなり」ます。

特に「教育」というところにおいては、現在の日本の教育プログラムそのものを早急に変容させていかないと、生活面との乖離が猛烈に開いてしまい、「教育」ではなく「学術」の一つになってしまいます。

また、ひとりひとりの個性がより大事になっていくため、自身の進路のことや仕事の選び方。どうやって生活をしていくか考えるうえでも「自分自身」で考え、実践することが基本になっていくと思います。

人の人生について、いろんなひとがいろんなことを無責任に言います。「あなたのことを思って」などという言葉と共に。
アドバイスを聴くのは良いことです。ただし、決めるのは自身で行わなくてはいけません。

「そんなの関係ねえ」は悩んだり、落ち込んだ時に自身へ反芻させる言葉としては非常に有効です。

例えば「友人にひどいこと言われちゃった」逆に「友人にひどいこと言っちゃった」って悩んだとします。

悩むことで一番しんどいことは「同じことを何度も頭の中で反芻し、悩み続けること」です。これが辛い。僕も経験してます。すんごい辛い。

そんな状況になりそうなとき、なってしまったときにあのギャグを脳内でもいいし、実際にやってみると状況を打破・緩和できる効果があります。

「友人にひどいこと言われちゃった~でもそんなの関係ねえ」
「友人にひどいこと言っちゃった~でもそんなの関係ねえ」

ここで大切なこと。それは問題を切り分けることです。

友人にひどいことを言われたとしても、あなたの価値は下がりません。
あなたが落ち込む責任は、あなたです。

自身を信頼したい気持ちがあるのならば「そんなの関係ねえ」で心の問題にけじめをつけてください。

そして「友人にひどいことを言われた自分」をどうするか決めるのです。

①ひたすら泣く ②忘れちゃう ③もう嫌。友人と縁切る! ④どうしてひどいことを言ったのか冷静に聞いてみる ⑤とりあえずご飯食べる

沢山の選択肢を並べてみて、どうするか考えてみてください。どれが「正解」なのかは分かりません。ただし 「同じ悩みを繰り返す」選択肢はおススメしません。

「友人にひどいことを言っちゃった」ときも同様です。後悔しているのであれば、「そんなの関係ねえ」をした後に選択肢を並べてみましょう。

まあ、友人の好感度は下がっているのかもしれませんが、それは友人の問題です。

ここでも選択肢を並べてみましょう。

①友人に謝ってみる ②忘れちゃう ③とりあえずご飯食べる ④お詫びのプレゼントを買いに行く

さて、どうしましょう。

悩んでいるよりも建設的な行動につながるような気がしませんか?

小島よしおさんも同世代の方で、昭和から続いている学校教育の在り方について思うところがあって教職を志したのではないかと思います。

パーマを直してきなさいとか、髪型でツーブロックはだめだとか、スカートの丈がどうとか、「前へ倣え」「休め」の号令とか僕自身「なーんか変じゃない?」というものもありました。

現在、小島さんは自身のYoutube番組で、小学生向けに算数を教える動画を発信したりされており、ドロップアウトしてしまいがちな子供たちに対しても分かり易くコンテンツを提供することで関わろうとされています。

https://www.youtube.com/channel/UC-46-Tim9-pbw6BfG6bBnmA

いま、このとき悩んでいるみなさん、

上手に「そんなの関係ねえ」を活用して、生活が輝く生き方を選んでいきませんか?

#若旦那 #学校教育 #小島よしお #WAGE #おはしなおはなし #そんなの関係ねえ  

埋もれてしまっている宝石がたくさんあるように思います。文化だったり、製品の場合もあるけれど一番は人間の可能性です。見つけて、発信してよりよい世界を共に生きましょう。