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お金を払って読みたいものとそうでもないものの差について考えてること

お世話になっております。若林です。

ネットで拾い読みする分には面白いけど、お金払って読みたいほどでもないっていう漫画、ありますよね。

僕の漫画も、無料で読んでくれてる人達がたくさんいます。
その人達がどうやったらお金を払ってくれるのかは、ずっと考え続けてる問題です。

僕が自分の漫画で大事にしてる要素は
「主人公の成長に興味を持てるか」
「娯楽としての面白さが明快か」
「狙った層に響く様式になってるか」

の3つです。
(今なんとなく思いついた3つって感じですけど)

「主人公の成長に興味を持てるか」っていうのは、単純に「先が気になるか」みたいなことです。
でもお金を払って話の展開を見たいと思うには、ただ先が気になるだけじゃ弱いかなと。
これはもうセオリーだと思うんですけど、おそらく主人公が魅力的で応援できる奴かどうかが重要だろうと。
なので主人公の成長が読んでる人にとって成長の疑似体験になるような描き方を意識してます。

「娯楽としての面白さが明快か」は、どんな面白さが約束されてるかです。
「この漫画は読むとこういう気持ちになる漫画ですよ!!」っていうのを提示したら、それを守るんです。
いくら主人公の成長が面白くたって、面白さの方向性がブレたら何を期待していいかわからないですし。

「狙った層に響く様式になってるか」は、ちょっと説明が難しいんですけども。
絵柄とか言葉のセンスとか、総合的な様式が読んでる人にとって心地いいか、みたいなことです。
全く同じ話でも、劇画調と萌え絵調では読み心地が全然違いますよね。
萌え絵ってだけで読もうとしない人がいるように、どういう様式でまとめられてるかって大事だと思うんです。
さらに「この漫画を読んでる自分はイケてるか」みたいな読者の自意識もあると思うんです。
なので読むこと自体が快感になるような様式美を目指してはいます。これが一番難しいんですけども。

僕が普段意識してやってることを考えてみたら、大体この3つでした。
ただこれだけ考えても、売れる時は売れますし、売れない時は売れないんですけどね。

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