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若葉ことりの詩を集めています。
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#創作

【詩】静かな鍛錬

空っぽでただ怯えている 空っぽでただ募らせている しかし、堂々と生きたい やはり 空っぽに…

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【詩】砂漠

風が吹いても哀しくて 嵐が来ても気が付かない 砂漠になった気分が続いている ならば雨が降れ…

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【詩】死に物狂い

シャンプーしているとき いいフレーズが決まって飛び出す いい匂いがしてるからかな 5分後には…

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【詩】世間知らず

秋を生きる 世間知らずで生きる もう、傷つき易い少女ではないが 夜半が訪れる 世間知らずで…

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【詩】にちようびはおやすみ

無・重力になれるピンク色の入浴剤 右側に鎮座する我が子 18分以内の保湿を命ずる そのうちに…

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【詩】啓示

ただ横たわるだけの生命維持 心臓も制御できず、 肉体の主は息を殺し、 カウントダウンに暇が…

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【詩】渦中

ステンレスのように思っていたきみのこころ 潤そうとしてた そして、ある夜 言葉にならない音を立てて 暗いアスファルトの上に崩れ落ちた きみを操れず じぶんを偽れず 撒き散らされていた渦の真ん中 いつだってわたしがわたしのまま 求めて求めて求め、疲れ、 美しい能力を犠牲にしながら腐敗を始めた 頭蓋骨の中から 電信柱の陰から 削ぎ落した記憶だけがすり替えられる そのうちに きみのこころは新幹線に乗り何処かへ向かっていった

【詩】ステンドグラスの夢物語

いちごソーダと拙い幻想を流し込んだステンドグラス 幸せを閉じ込めておける そんな物語 森の…

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【詩】予感する日

いつもより早い帰り道、 宝石みたい太陽の粒が降り注ぐ祝福と カラスが鳴く、つくしが揺れる …

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【詩】夏の煙

異国の日射しを浴びて 緑色のミニスカート揺らして歩く 木陰を見つけたら くしゃくしゃのショ…

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【詩】透明の木

どこにでも行ける 足があるね 飛ぶようにステップ踏んで 石畳だって走れるさ ガラスにも鏡に…

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【詩】永遠目がけて

窓をあける 大きくあけ放つ すると目の前には宇宙が 見渡しきれないところまで ひろがってい…

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【詩】中指の相棒

大きなガラスのハートのリング 透き通った 遠くの晴れの色 ぐっと腕を突き上げて 太陽にかざ…

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【詩】黒い海

黒い海で 溺れている 凍りついた尾ひれ 凍りついた鱗 酸素が届かない 虹色のからだ 黒い海で 溺れている あしたはもう来ない 辿りつかない 虹色のゆめ 彩れない 彩れない 彩れない あの約束 もう少し 時間をください