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若葉ことりの詩を集めています。
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記事一覧

【詩】生命のかけら

暑い午後惰性で皿を洗っていると 流し台に黒く光る目玉 艶々と光を受けてこちらを見据えている…

若葉ことり
9か月前
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【詩】静かな鍛錬

空っぽでただ怯えている 空っぽでただ募らせている しかし、堂々と生きたい やはり 空っぽに…

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【詩】砂漠

風が吹いても哀しくて 嵐が来ても気が付かない 砂漠になった気分が続いている ならば雨が降れ…

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【詩】死に物狂い

シャンプーしているとき いいフレーズが決まって飛び出す いい匂いがしてるからかな 5分後には…

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【詩】世間知らず

秋を生きる 世間知らずで生きる もう、傷つき易い少女ではないが 夜半が訪れる 世間知らずで…

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【詩】にちようびはおやすみ

無・重力になれるピンク色の入浴剤 右側に鎮座する我が子 18分以内の保湿を命ずる そのうちに…

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【詩】啓示

ただ横たわるだけの生命維持 心臓も制御できず、 肉体の主は息を殺し、 カウントダウンに暇がない それに支配されているが ある日啓示を受ける わたしはわたしである、と どんな魔物にも侵せない、と いつも自由だった、 支配などされてはいなかった、しっかりと 精神の主は自分を生きることにして、 小さな幸福を見出した

【詩】渦中

ステンレスのように思っていたきみのこころ 潤そうとしてた そして、ある夜 言葉にならない音…

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【詩】暗号

白紙に戻す 白紙に戻す 捲ればすぐに 巻き戻るのだが 小さな秋が蘇り ぎゅっと抱き締める、…

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【詩】ステンドグラスの夢物語

いちごソーダと拙い幻想を流し込んだステンドグラス 幸せを閉じ込めておける そんな物語 森の…

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【詩】予感する日

いつもより早い帰り道、 宝石みたい太陽の粒が降り注ぐ祝福と カラスが鳴く、つくしが揺れる …

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【詩】夏の煙

異国の日射しを浴びて 緑色のミニスカート揺らして歩く 木陰を見つけたら くしゃくしゃのショ…

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【詩】透明の木

どこにでも行ける 足があるね 飛ぶようにステップ踏んで 石畳だって走れるさ ガラスにも鏡に…

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【詩】永遠目がけて

窓をあける 大きくあけ放つ すると目の前には宇宙が 見渡しきれないところまで ひろがっていて、 吹き込んでくる カーテンがなびいて 染まっていく、銀河のいろ 飛び込んでくる 流れた星が勢いつけて 心臓がぱんと弾けて、火花が飛び交う 雨が降っても 朝がきても ここは宇宙のなかで、永遠と云おう 泳げなくても大丈夫だよ 飛べなくても大丈夫だよ 溶け込んでゆく 冷たい宇宙の兆しの中に あなたになる、たった今 わたしになってね、たった今 宇宙目がけて 永遠目がけて 時空目が