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3年半分の思い出の一部

大好きな生配信番組が最終回を迎えた。

三拍子のYouTube Live『生漫DAY』

2019年10月21日にスタート。約3年半続いた。
「三拍子が毎週時事漫才を披露する」というのが主な目的で始まったこの番組。
配信スタジオは虎ノ門の新虎小屋という多目的施設。
(番組開始当初は“街の賑わい施設”として日中はカフェとして営業し、夜は毎日のようにイベントが開催され地域の人が集うコミュニティスペースだった。運営母体が変わってからは主にギャラリーとして使われている。)

スタッフさんはそれぞれ別に本業を持つボランティア。ゲストとして来た若手芸人が何週間か後にカメラマンをしていたこともあった。

約3年半見続けたので思い入れも強く、生漫DAYきっかけで得たものや出会えた人々も多い。

これまでにも好きなテレビ番組やアニメはあったが、あくまでそれは箱の中の出来事で実生活に影響を及ぼすことは無かった。 

毎週「おもしろい」とか「楽しい」とか「かわいい」とか「美味しそう」と思ってPCやスマホの画面越しに見ていただけだったのに、配信を通して知った何かを実際に見に行ったり食べに行ったり。
時事漫才を通して何かを考えるようになったり、興味が湧いてもっと知ろうと調べたり。

社会人になってから急速に衰えていた好奇心や行動力が、生漫DAYを見ているうちに回復した。
数年間続いた実家暮らしをやめて一人暮らしを再開し、あと一歩踏み出せなかった転職と再びの引越しに踏み切ることができたのも生漫DAYのおかげかもしれない。(3年半の配信期間に2回引っ越した。)

それだけではない。
例の感染症が蔓延し街の様子が一変した時。
テレビ番組や映画館、街の娯楽施設など、あらゆるエンターテイメントが休まざるを得なかった時も生漫DAYは自宅からのテレワーク方式に形を変えて配信を続けた。

三拍子の高倉さん、久保さん、配信スタッフさんがそれぞれ自宅からZOOMで繋がりYouTubeから配信。
タイムラグがあって大変そうだったが、それでも時事漫才やトーク、視聴者参加型の企画が毎週配信された。
それがどれだけ気持ち的に救われたか分からない。

いつまで続くか分からない混乱状態の中で、毎週決まった曜日と時間に“娯楽”があるだけで安心につながる。

そんな時期に2人のスタッフさんが生漫DAYとは別にYouTubeで生配信をしていた。虎ノ門の各種飲食店がテイクアウトを始めるので宣伝を兼ねたものだったと思う。どの飲食店も大変で、それでもなんとか乗り越えようとしていた。スタッフさんの1人はお店側として出演。
配信の最後にもう1人のスタッフさんが「今は難しいけど状況が落ち着いたらお客さんを呼んで公開ライブをしたり、三拍子で街歩きロケもしたい。まだまだ楽しいことを考えている。」というようなことを言っていた。(どちらも実現した。)

それぞれに本業を抱えて大変な状況なはずなのに、そんな中でも生漫DAYのことを考えてくれている。
感動してしまうと共に、配信を支えているスタッフさんのことも意識するようになった。生漫DAY以外のテレビ番組やライブ等でも。

三拍子はタイムラグがあって難しい中でも時事漫才を続けてくれて、
スタッフさんは本業もそれぞれ大変な中で配信を支え続けてくれる。
視聴者も何か出来ないだろうか。
全国各地、それぞれの場所から見て楽しませてもらって感謝していることを見える形で伝えることは出来ないだろうか。(どれだけ楽しんでいると書いても向こうには伝わっていないような気がしていた。)

そう思い、毎週見てそうな視聴者何人かにSNS上で呼びかけて合同で手紙を送ったこともあった。全部の手紙を繋げると一つのメッセージになるやつ。

確か2020年5月頃のことだ。

そこからの3年間で生漫DAYは若手芸人を中心にゲストを呼ぶようになり、登録者数を増やすために三拍子のYouTubeチャンネルで毎日動画を公開していた時期もあった。一昨年の9月頃に配信100回を達成し、昨年の年末には念願の公開ライブが開催され、その数日後にはチャンネル登録者数が3万人を超えた。

ゲストに来た若手芸人のうちの1組は、いつしかガッツリとファンになってしまった。
最終回にもサプライズで登場していたが、初めて生漫DAYに出演した時はガチガチに緊張していた2人がリラックスした様子で暴れているのを見ると感慨深い。

大袈裟な言い方になるが生漫DAYが無ければ巡り会えなかったものが数多くある。

そもそも三拍子のファンになったのも生漫DAYの力が大きい。今では当たり前となったお笑いライブのネット配信がなかった3年半前、地方に住む者にとって生漫DAYは三拍子の漫才とトークを見ることが出来る貴重な時間だった。

この3年半を振り返るとやはり生漫DAYが最終回を迎えたことは寂しい。

だが無理に続けてほしいとも思わないし、一旦終わることも必要だと思う。

というか、スタッフさんが全員ボランティアの無料配信が3年半続いたことが奇跡だと思う。

本当に皆さんお疲れ様でした。(誰も読んでないと思うけど。)

もっと書きたいことがあったけど収拾がつかなくなるのでこの辺で。






おまけ

3年くらい前から毎週欠かさず投稿していたのだが、これ経由で生漫DAYを見た人は1人くらいいたのだろうか…。




な〜んちゃってマッチョマーン