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初対面の思い出②

三拍子編

偶然バッタリ

2019年の年末にNHKの時事ネタ王で知って、
2020年の年末に初めて単独ライブで生の三拍子を見て
2022年の夏の単独ライブで初めて2人とちゃんと(?)言葉を交わした。
が、その前に何度か会っている。

①2020年の年末、下北沢で

単独ライブの前日に下北沢で三拍子の高倉さんが出演する音楽のライブがあった。(高倉さんはRYO TAKAKURA名義で音楽活動をしている。)
田舎者を迷わせるで有名な下北沢。
なかなか会場にたどり着くことが出来ず、歩道でGoogleマップを眺めて立ち尽くしていると真横を背の高い男性が通り過ぎた。

高倉さんである。

Twitterの写真で見たことのある紺色で虎や龍の描かれたダウンジャケットを着て颯爽と通り過ぎていった。

真横を後ろから通り過ぎて行く一瞬を見るだけでも高倉さんだと分かるくらい高倉さんだった。

このまま歩くと後ろをついて行く形になってしまうので、それはまずいと思い踵を返して逆方向に進み最寄りのウェンディーズに入った。
とりあえず一旦落ち着こうとソフトクリームを食べようとしたがスプーンを持つ手が震えていたことを今でも覚えている。
不意の高倉さんは心臓に悪い。

ライブが終わり駅のホームを歩いているとまたもや前方を高倉さんが歩いていた。

数メートル先の後ろ姿でも高倉さんだと分かるくらい高倉さんは高倉さんだった。

同じ車両に乗ってはまずいと思い、逆方向に向かって歩き一つ見送って次の電車に乗った。

②2021年、様々な場所で

(1)春
初めて某劇場で三拍子が出演するライブを見た後、会場の近くで三拍子のYouTube生配信のスタッフさんと話し込んでいたところ、花柄スーツの高倉さんが通りがかった。
他にもファンの方が数名いてソーシャルディスタンスをとって写真を撮らせてもらう流れになった。
心の準備が微塵もできていなかったので特に何も言えなかった。

(2)→春
確か夏だったと思う。春でした。
三拍子が出演する西新宿の某ライブ会場に向かう途中、こちらに向かって歩いて来る高倉さんとすれ違った。
またしても心の準備が全く出来ておらず、また、話しかける勇気など微塵も持ち合わせていなかったのでなるべく見ないように、一切気付いてないふりをして目一杯避けてすれ違った。

同じ月に見に行った中野の某小劇場で開場を待っている間は、すぐ目の前を三拍子の久保さんが颯爽と通り過ぎた。
黒いハットを被り、ロングコートの裾をたなびかせて。
隣にいるファンの人と「久保さんだ!久保さん!かっこいい!!」と小声ではしゃいだ記憶がある。
また、ライブ終わりに会場の外でファンの人同士で話していると今度は高倉さんが現れた。
この時は周りに便乗して「ありがとうございましたー」と声をかけた気がする。

3)冬
渋谷で三拍子ときつね日和が出演するライブを見た後、会場の外でその日が誕生日だったおいなりさんにプレゼントを渡していた。
他のファンの人と「おめでとうー」と言って祝っていたところ、私服姿の高倉さんが現れた。
「おつかれー」みたいなことを言ってきつね日和2人の肩に腕を回す高倉先輩。
かわいいと思いつつも突然の高倉さんに慌てふためいた私はとりあえず後ろの壁にぴったりとくっついて距離をとった。

その時である。一緒にいた三拍子のファンでもありきつね日和のファンでもある男性が、てってってっと高倉さんにかけより、「はじめまして、(アカウント名)です。」と90°のお辞儀をした。

その姿と、本気で驚いた様子の高倉さんがおもしろくて壁によりかかりながら爆笑した。

私はというと、やはり何かを話しかけに行く心の準備が微塵もできていなかったのでサイレントお辞儀を何回もしながら見送った。

自己紹介しそびれた初対面

2022年5月、RYO TAKAKURAのアルバムリリースイベントが下北沢で開催された。
終演後にチェキの撮影会があった。
開演前は「とてもじゃないがそんな接近するイベントなど無理だ」と思っていたがライブでテンションが上がってしまった私は意を決してチェキ券を購入。

初のチェキ。
初の会話。
しかも相手はビキニ姿

勝手が全くわからない上に過度に緊張していたにも関わらず、帰りの夜行バスの時間もある為一番最初に手を挙げて撮影してもらった。

緊張し過ぎてその時の記憶が全くないと言いたいところだがちゃんと覚えている。

もう一度書くが相手はビキニ姿である。

首から下は目のやり場に困るが、顔を見たら緊張する。どこを見たら良いんだチクショウ。

心臓をバクバクさせながら確か「いつもありがとうございます」的なことを超震え声の小声で吃りながら言ったので、恐らく何言ってるか全然わからなかったと思う。ただのキモオタ爆誕である。

チェキ撮影が終わるとチェキと購入したCDにサインを書いてもらう。

その数日前に、サインには相手の名前を書くようにしているという話を聞いていたので、どの名前で書いてもらおうか悩んでいた。

本名で行くか、SNSのアカウント名で行くか。

SNSと紐付けされたくないので本名で行こうと思ったその時である、サインを書いていた高倉さんの手がピタッと止まり、こちらを向いてこう言った。

「かれはさん(SNSのアカウント名)ですよね?」

「あ、はい。」

高倉さんは『エゴサの鬼』の異名を持つ。
どの段階でバレたのか真相のほどは定かではないが(別のファンの人には前年の春に写真を撮った時ではないかと言われた。)、とにかくバレていて、私は自己紹介をし損ねた。

緊張しながらチェキとCDを受け取り、挙動不審な動作で下に置いていたカバンに仕舞い、そそくさと会場を後にした。

初のチェキには見るからに緊張する私と、脇見せセクシーポーズをするビキニ姿の高倉さんが写っている。
しばらくはあの緊張と恥ずかしさを思い出してしまいろくに見られなかったが、最近やっと直視できるようになった。

これが高倉さんとの初会話の思い出。

久保さんごめんなさい

2022年梅雨頃。三拍子は某女優さんのバースデーイベントの司会を務めた。
その日の昼にRYO TAKAKURAの音楽ライブを見る為に東京に来ていた私は、このイベントにも参加。
女優さんのことはよく知らないが、三拍子と一緒に漫才をすると聞いておもしろそうだったので見に行った。

受付を済ますと紙を一枚手渡され、女優さんに描いてほしいイラストのお題を書くように言われた。
夏前だったので「プールで楽しそうに泳ぐ久保孝真」と書いた。私はこういうので当たった試しがないので好きに書かせてもらった。

イベントが始まり、女優さんが生歌を披露する。
私は美女に弱い。
目の前で9頭身のスタイル抜群美女が美声で歌っている。ありがとう、三拍子と思った。

続いて例のお絵描きのコーナーが始まる。
例の紙が入った箱が登場し、確か高倉さんが1枚取ってお題を読み上げた。

「プールで楽しそうに泳ぐ久保孝真」

私はふざけてこのお題を書いたわけではない。
紙を渡され、説明を読んで素直に見たいと思ったイラストを考えた結果がこれである。
事前に音楽のライブに行ってテンションが上がり、蒸し暑い中開場を待つ列に並んで頭が少し朦朧としていたせいもある。言い訳を重ねるならば。

久保さんごめんなさいと思った。

くじを引き当てられた人はステージに上がるシステムになっていた。

久保さんごめんなさいと思う反面、こんなチャンス滅多にないと思いステージに上がった。
ここで遠慮したら後に続く人も遠慮してしまうかもしれない。

すれ違うだけでも緊張するのに、目の前に高倉さんと久保さんがいる。
名前を聞かれ、咄嗟の思いつきで「ヤマダです。」と答えた。本名ではない。

ファンイベントなので女優さんのどこが好きか久保さんに聞かれ、「お綺麗なところです。」と答えた。
他にも色々と聞かれたが緊張で本当に記憶がない。
出来上がった絵を受け取り、そそくさと客席に戻った。その絵は今も額に入れて壁に飾っている。

終演後、その女優さんに挨拶する時間があったので変なお題を書いてすみませんでしたと謝り、三拍子のファンで今日初めてこのライブに来たが、歌や漫才や話を聞いてファンになったと白状した。

会場を出る時にどうしても三拍子の前を通らなければならず、「すいません、ありがとうございました、すみません、」と多めのすいませんを言って通り過ぎた。久保さんは苦笑いをしていた気がする。

これが久保さんとの初会話の思い出。


きつね日和は「ここからが初対面」というのがハッキリしているが三拍子はぬるっとしている。

あの時のあの男性ファンのように自己紹介イベントを経験してみたかったと思う反面、もはや時既に遅し感がある。

その後もチェキやらバスツアーやらでお話をさせていただく機会は何回かあったが、やはり緊張する。まともに話せた試しがなく、毎回帰り道と寝る前に1人反省会。
バスツアーだけは旅行のテンションで多少緊張感は薄らいだが、やはり今後もバカみたいに緊張すると思う。

三拍子は2026年に武道館で単独ライブをすることになっている。つまりはその頃には押しも押されぬ人気者になっていて、今みたいにファンと交流する機会は激減しているだろう。

あと何回話せる機会があるかは分からないが、一回くらいまともに話せるようになりたい。

でも街中で見かけたらやはり気づいていないフリをして逃げる。






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