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膝小僧フェス

あなたは膝小僧お仕置きストしんぺーと言うピン芸人を知っているだろうか。

昨年設立の新事務所「100company(トーマルカンパニー)」に所属し、
膝小僧をお仕置きする”というネタ1本で人を笑わせ続けている異色のピン芸人。

その膝小僧お仕置きストしんぺーさんが2024年1月20日、歌舞伎町sparkleという会場で「膝小僧フェス」を開催した。

チケット概要欄を見る限りゲストなどはいないようだった。
膝小僧お仕置き1本でやっている膝小僧お仕置きストしんぺーさんが1人で1時間やる膝小僧フェス。

一体どんな世界が繰り広げられるのか。

気になったので行ってきた。

膝小僧フェス

ショートお仕置き×5×2

まずはいつもライブで見るショートお仕置きを5本。
見慣れたお仕置きでおもしろく、会場もかなりウケてはいたが「まさかこれを1時間やるのだろうか。」という不安が一瞬過ぎる。

5本やり終えて暗転、しんぺーさんが舞台からはけて出囃子が鳴る。
明転。しばらく間が開いたのちに現れたしんぺーさんはなんと、
先ほどやったショートお仕置きを英語で再演。

「膝小僧をお仕置き〜」は
「パニッシュメント オン マイ ニィ〜」だった。

英語がわからない人でもわかる中学生英語だったので会場は爆笑。しんぺーさんはお仕置きで世界進出も狙っているらしい。
何かが開いた「パカッ」と言うオノマトペは日本語でも英語でも「パカッ」だった。
魚の「エイ」が英語で「ray(レイ)」という奇跡的な偶然もあり、お仕置きの可能性を感じた。

お仕置きコント×2

いつもライブでは1本30秒くらいのショートお仕置きしか見たことがなかったので、長めのコントを見たのは今回が初。

1本目はなぜか細かい記憶が失われてしまったが、男が彼女の父親に結婚の許しを得にいく話だった。
2本目は人質になり膝を縛られ監禁された男が膝小僧お仕置きで脱出し、なぜかモデルになり、なぜか指名手配中の友人と再会する話だった。と思う。

膝小僧お仕置きであらゆることが解決し、場面が次々と転換していく。
しんぺーさん独特のルール無用な世界観が爆笑を誘った。

膝理論 

「2個持ってたギャグのうち、1つは全然ダメで、もう1つのお仕置きはすごくおもしろいからこれなら売れると思い膝小僧お仕置き1本で行こうと決めた。」という膝理論。

もう1つの全然ダメなギャグも特別に見せてくれたが普通におもしろかった。

観客強制参加型質問コーナー

急に始まった質問コーナー。
質問したい人が手を挙げるスタイルが一般的だと思うが、今回は参加客全員にしんぺーさんが質問を聞きにいく強制参加型。

好きな食べ物は?オススメのサウナは?好きなセクシービデオのジャンルは?なぜお笑い芸人になったの?膝小僧お仕置きネタはどうやって生まれたの?など様々な質問を「えいっ、えいっ」と相槌を打ちながら聞き真摯に答えるしんぺーさん。
どの回答も真面目に答えているのになぜかおもしろく、会場は笑いに包まれた。

「なぜお笑い芸人になったの?」という質問に対して「もともと警察官をやっていて」と答えると会場からはしんぺーさんの声を掻き消すほどの大きな笑い声。意外にも程がある経歴。
どうやら警察官をやっていた時に「このままでは日本がまずい。」と思い芸人を志したらしい。

どういうことなのだろうか。
笑いで平和をもたらし日本を救いたいと言うことなのだろうか。

よくわからないが、わからないままの方が良いのかもしれない。

膝小僧お仕置きの「えいっ、えいっ」は野球部時代のウォーミングアップ運動から生まれたらしく、この回答には観客から「へぇー」と感嘆の声が漏れた。

ちなみに好きなセクシービデオのジャンルは黒ギャル痴女系らしい。

肘か膝かクイズ

お仕置きされているのは肘か膝か観客が当てるクイズ。なぜか観客が全員正解するまで終われないスパルタ企画。
しんぺーさんが見分け方を懇切丁寧に説明するもなかなか回答が揃わなかったが、何回か繰り返すうちにやっと全員正解。 

膝チャレンジ企画

膝チャレンジ企画は2種類あった。

一つ目は投げられたキャップやボール、空中に落とされた布をしんぺーさんが膝と肘でキャッチすると言うもの。
キャップや布には苦戦して何度かチャレンジしていたが、1番難易度が高そうなボールは1発成功。
一見地味な企画だが会場は大盛り上がり。

二つ目は1分間に何回お仕置きができるかと言うもの。
100company所属の芸人さんが時間と回数を計測し、しんぺーさんが高速でお仕置きする。
結果は自己最高記録の163回。

途中、膝が上がらず肘だけでお仕置きしていたことも数回あったので審議が必要だと思われる。

エンディング

想定していたより時間が巻いてしまい、急遽ショートお仕置きを追加で数本披露。
開演前はお仕置きだけで1時間もつか不安に思っていたが、追加お仕置きに喜んだ観客は私だけではないだろう。

一体いくつショートお仕置きを持っているのだろう。
どれもおもしろく、会場は最後まで爆笑と拍手に包まれた。


膝小僧お仕置きだけで人を笑わせ続けている膝小僧お仕置きストしんぺーさんによる膝小僧フェス。

想像していた以上におもしろくて楽しく、今年に入って1番笑ったライブだった。

第2回目開催にも期待したい。

ちなみにしんぺーさんが毎月膝の日(13日)に開催している主催ライブでは、しんぺーさんのネタ時間は2分らしい。

どんどん汗だくになり息を切らしていく様子もおもしろかった。
お疲れ様でした。

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