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今日は「お笑いの日」

今日はTBSで丸一日お笑い番組を放送する「お笑いの日」

芸歴23年目漫才コンビ三拍子は15:30頃から放送のラヴィット「つかみ1グランプリ」決勝戦に出る。
つかみネタのみで競うこの大会。つかみネタを数百持ち、つかみネタのみの漫才もやっている無限につかめる三拍子には是非優勝と視聴者の心もつかんでほしい。

さて、せっかくなので「お笑いの日」にかこつけて「お笑い」について書いてみたい。

先日、こういうポストを見かけた。

体に障がいのある女性が初めて生のお笑いライブを見に行き、上手く動かせないはずの手が錦鯉のつかみに合わせて思わず上がったという話。

“生のお笑いはテレビで見ているのとは違い、想像以上の迫力があり、圧倒されました。”

新潟日報投書欄より

私は地方に生まれて地方に育ち、「お笑い=テレビで見るもの」という認識しかなかった。
たまに商業施設の屋外イベントでテレビで見る芸人さんがネタをやっているのを見かけるくらいで、ライブに行くという発想がそもそもなかった。

初めて屋内で生のお笑いを見たのは4年前の夏ごろ。友達の結婚式で上京するついでに観光で東洋館へ。確かナイツ、U字工事、ぴろきさん、金谷ヒデユキさん、コント山口君と竹田君、うたじさんあたりが出ていた。
4時間くらい入り浸り、うなじに誰かの唾液が飛んでくるくらい周りは大笑い。立ち見客も大勢いた。

見たことがない芸人さんがほとんどだったけどおもしろくて、こんな世界もあったのかと驚いた。

その約1年と数ヶ月後には初めて三拍子の単独ライブを見る。会場は新宿のバティオス。
座席は間引きされマスクの着用は必須。

それでも熱気がすごくて、「おもしろい」に熱狂と興奮が混ざり合う、今までに経験したことがない初めての感覚だった。

映像で何度も見た拍手を促しておいて「ちょっとやめてくださいー喋るんでー」と言うつかみを会場で初めて体感した時は感動し、漫才は翌日お腹が筋肉痛になるくらい笑わされた。

会場を出た瞬間の夜風がとても気持ちよくて、1年間の嫌なことが全て吹き飛び、逆に良いもので体が満たされているようだった。

そして、次の単独ライブを見に行くことが楽しみになった。


それ以降、三拍子や翌年からファンになった若手漫才コンビきつね日和を見にお笑いライブに行くようになる。生活習慣ががらりと変わった。大袈裟だが生き方が変わったと言っても良い。

今では生のお笑いが生活に欠かせないものになっている。

仕事が忙しくてストレスが溜まった時、嫌なことや悲しいことがあった時に生でお笑いを見ると気持ちがスッキリする。
「今日はライブに行くからあと少し頑張ろう。」と思えるし、「今日はライブを見たから明日からも頑張ろう。」と思うことができる。

先日、三拍子が出演したトークライブで「何をしている時が幸せ?」というテーマで話していた時間があった。
出演者の話を聞きながら自分は何をしている時が幸せだろうと考えたが、そのトークライブに来ておもしろい話を聞いて笑いながら美味しいご飯を食べている今が幸せだと思った。

笑えると言うのは幸福である。
笑わせてもらえると言うのは更に幸福だ。

日常生活においてお腹の底から笑うことは、大人になってしまうとなかなか難しい。

お笑いライブの会場、スタッフさん、そして出演者の皆さんがそういう空間を作ってくれて初めて我々観客は心置きなく笑うことができる。

いつもありがとうございます。


今でこそライブに行きやすい環境に身を置いているため、好きな時に好きなライブに行くことができる。(それゆえに行きたいライブが被ると半身が引きちぎれる思いがするが…。)

だが、大半の地方都市はお笑いライブが無い。

吉本が住みます芸人をやったり、各地方でお笑いを根付かせようと活動している方々もいるが、かつての私のようにライブに行くと言う発想すらない人も大勢いると思う。

どんな場所にいてもどんな人でもお笑いライブに行きやすい環境になれば良いなと思う。

あとこれとても良い記事だったので読んでほしい。

三拍子も定期的に出演しているラママ新人コント大会。



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