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〜私の婚活失敗談〜盛大に前のめった挙句、約6ヶ月間をムダにした話

筆者はマッチングサイトによる婚活に失敗し、約6ヶ月間を棒に振った経験があります。男女問わず現在婚活中の方、そしてこれから婚活を始めようとしている方が同じ失敗をしないで済むように、この記事では自らの体験談を綴っていきたいと考えています。

なお、この失敗の次に出会った男性と結ばれ、筆者も無事に既婚者の仲間入りを果たしました。だから、もし失敗しても後から必ず!いいですか?必ず!巻き返すことができます。どうか、うまくいかない時があっても、めげずに頑張って下さい。

当時の筆者スペック

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25歳、東京23区のある街で一人暮らし。四畳半一間で風呂・エアコンなし、トイレと台所は共同のオンボロアパートが筆者の城でした。仕事は、某広告代理店にてWEBサイトに載せる文面などの校正のアルバイトをしていましたが、月収は社会保険などを引けば11~13万円程度。

当然身の回りにお金をかける余裕などなく、いつもスッピンで週3回銭湯か200円のコインシャワーに通う日々です。おまけに癖っ毛なのに手入れしないので、頭もボサボサの状態でコインランドリーで洗濯をしていました。はっきり言って、女性としてはかなり底辺だったと思います。

しかも、対人恐怖症で他人にも興味がないといった、コミュ障でした。

サイトを始めたキッカケ

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大学卒業後に始めた一人暮らしも慣れてきて、3年を過ぎた頃でした。当時1人で上京してきた筆者には友人と呼べる人もなく、話し相手と言えば職場の同僚たちや昔から常連で通っているチャットルームの人たちばかり。そして経済状態はと言えば、前述のような有様です。

「どうにかして、今の生活を変えたい!」

と思っていたある日、ふと携帯のポップアップ広告であるマッチングサイトを見つけたのです。少し説明を読んでみて「ここなら!」と思ったので、さっそく登録しました。

利用したサイトについて

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名前は伏せますが、そのサイトはこんなシステムでした。まず、女性は完全無料で、男性のみ数千円の月会費が発生。メッセージはサイト上のアドレスを介してそれぞれの携帯かPCに届くため、匿名でのやりとりもOK。そして何よりも注目したのが、

「厚生労働省にマッチングサイトとして届を出しており、許認可番号を取得している」

という事実でした。出会い系サイトが、厚生労働省で許認可番号を取れるなんて!知らなかったので、本当にビックリです。と、このような条件を見て信用したので、サイトを利用することを決意したのでした。

プロフィールを読まない男性たち

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サイトの利用を始めてすぐ、筆者は毎日のように2〜3人の男性たちから交際を申し込まれるようになりました。写真は載せていませんでしたが、当時まだ25歳だったので年齢が有利に働いたのでしょう。しかし、なかには手当たり次第に連絡をしているのか、明らかにプロフィールを読んでいないと思える方からの申し込みもありました。

具体的には、「タバコが苦手なのでノンスモーカーの方限定」と筆者がプロフィールに書いてあったのに、スモーカーの方から申し込みがあったのです!

「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」

と言っても、限度というものがあります。これには筆者も呆れ果ててしまい、返事を返さない時もありました。

長続きしないのは魅力がないから?

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「プロフィールを読まない男性」以外に悩まされたのは、長続きしない方が多かったことです。筆者が利用していたサイトでは、居住地と年齢、写真のあり・なしで異性のプロフィールを検索し、気になった相手にメッセージを送るシステムになっています。そのため、まずはメッセージでやり取りする形になるのですが、2〜3回で交流が途絶えてしまう方が圧倒的に多かったです。たまに続く方がいても、ずるずるとメル友のようになってしまい、対面にまで至らないケースがほとんどでした。

もちろん筆者は筆者なりに、少しでも長く相手とやり取りするための工夫はしていました。具体的には、

「メッセージする時は必ず質問を入れる」

「返事があってもなくても、1日1回は近況報告を兼ねたメッセージを送る」

などといったことです。それでも続かない方は続かないため、

「私の話が退屈だったのかな?」

「私には魅力がないのかな?」

と自分を責めることも多くなりました。

やっと現れたその人

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そんなこんなで「もうサイトやめようかな?」と思っていたある日、ついに1人の男性と巡り合うことに成功しました。サイトを使い始めてから、約2ヶ月後の出来事だったと思います。

そして、その男性こそが「6ヶ月交際したものの進展のなかった相手」だったのですが、当時の筆者はそんな顛末を迎えることになるなど知る由もありませんでした。

驚くほどの高スペック理系男子

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彼は筆者より2歳年上で、都内の某有名大学の研究室に勤めている方でした。バリバリの理系男子で、研究対象はタンパク質。なかでも「医療に貢献できるから」ということで、膜タンパク質の研究をしていたそうです。

また、子どもの頃アメリカに住んでいたため、英語もネイティブ並みの語学力!地元にある普通の大学を卒業した文系女子で、TOEICも300点台がやっとの筆者から見れば、信じられない程の高スペック男子でした。そのため、この時かなり胸が踊ったのを覚えています。

唯一気になったのは、研究費用で雇われているという点です。大学の研究費用からお給料が出ているのだから、恐らく月収はそこまで良くないと思ったのです。実際のところ、

「給与はもらっているが一人暮らしは厳しいため、実家で暮らしている」

と言っていました。しかし、筆者もフルタイムで勤めているので、共働きならやっていけるかもしれないと考えました。

共通点の多さに感じた運命

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しばらく彼とサイト上のメッセージでやり取りしていたら、2人の間に信じられない程多くの共通点があることが分かりました。

まず、彼の勤めている有名大学は、学部こそ違えど筆者の実父が卒業したのと同じ学校であること。そして筆者も彼も同じカトリック教会に所属するクリスチャンで、お互いすぐ隣の県にある教区に所属していること。現在は別のキャンパスに勤めているが、その前に彼が勤めていたキャンパスは当時筆者が住んでいた街にあったこと......などなど、他にも出るわ出るわ。もちろんサイトは宗教法人が運営していた訳ではないので、完全な偶然です。

個人差はありますが、多くの人は自分と共通点の多い相手を見つけると、運命を感じてしまうものです。筆者も例外なく、彼が運命の相手のように感じてしまいました。

初デートはまさかの神学校

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やがて縁があり、ようやく彼と対面する日がやってきました。向かった先は、神学校。そうです、この日はカトリック教会の神学校で学祭があり、一般の信者も立ち入りを許されていたのです。話しているうちに「一緒に行こうか」という流れになり、同行する形になりました。

一体どこの世界に、初デートに神学校を選ぶカップルがいると言うのでしょうか?

果たして筆者と彼は神学校でのミサに与り、学祭を楽しみました。その後スターバックスで軽くお茶をして、それぞれ帰路についたのです。

抱き始めた違和感

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彼と初めての対面を果たしたその日、筆者は小さな違和感を抱き始めました。思っていた以上に、会話が盛り上がらないのです。

学祭の最中は他のことをしながらだったので気になりませんでしたが、帰り道に寄ったスターバックスでそれは顕著になりました。沈黙が続いたら気まずくなる気がした筆者は、一生懸命彼に話しかけ続けました。彼はと言うと、「なるほどなるほど〜」と両腕を組んで頷いているばかりです。

何より、決定的な出来事がありました。その日、学祭には各教会の司祭も来ていたのですが、彼に洗礼を授けたという西洋人の神父様とすれ違った時、こんな会話が聞こえてきたのです。

「イズ シー ユア ガールフレンド?」

「ノー.........」

まあ初対面だし、この時点ではあくまで彼女候補に過ぎないんだろうな。と、ノンキな筆者は思いました。しかし、違和感は拭えないままでした。

デートに誘うも進展なし

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その日のうちに筆者は彼に、

「次はいつ会えそうですか?」

と尋ねました。しかし彼からは、

「分からない」

というお返事。具体的には、学者だから論文を書いているのですが、執筆後にしかるべき機関に提出しているとのこと。その際に査読が入り、問題があれば修正指示が入るため、予定が全然見えないという話でした。

その後も映画やコンサートなどに何度か誘いましたが、

「予定が分かったら連絡するから」

と言われたきり、返答がありませんでした。

毎日話しかけてきたくせに

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この時点で脈がなさそうな話ですが、筆者はまだ「彼を諦めて次の相手を探そう」という決意ができませんでした。なぜなら、彼は毎晩筆者に話しかけてきたからです。

この頃はもう筆者たちは直接連絡先を交換しており、msnメッセンジャーで会話をしていました。毎日夕方6時頃になると、彼から、

「こんばんは」

というチャットが飛んできます。そして彼は提出予定の論文を執筆しながら、そして筆者は夕食の支度などをしながら、寝る前まで会話を続けていたものでした。

話題はその日あったことなど些細な内容ばかりでしたが、一人暮らしで話し相手のいなかった筆者にとってそれは幸福な時間でした。もちろん彼は黙りがちだったので、筆者が進んで話題を振っていたものです。

それでもふとした時、

「サイト?最近は月会費は払っているけど、誰ともやり取りしてないなあ」

と口にした彼の言葉に、

「やっぱり彼女候補として見てくれてる!?」

と、期待に胸が高鳴ったのでした。

ついに問い正した彼の本心

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やがて筆者は、彼が何のために自分に話しかけてくるのか、疑問に思うようになりました。前述したように、いつデートに誘っても話が進まないからです。しかし、相も変わらず夕方から寝るまでのチャットは毎日飛ばしてきます。

本当に彼女候補なら短時間でも会ってくれて良さそうだし、そこそこ優先してくれるハズじゃないか。それにそれに「好きです」なんて、一度も言われた覚えがないんだけど??

気になって他のチャット友達(高校生の男の子)に相談したところ、

「それは本人に直接聞いた方が良いんじゃないか?」

とアドバイスを受けたので、

「今の私たちの関係って何なんでしょうか?」

とはっきり問いかけました。ある程度予想していましたが彼からの答えは、

「友達ですよ(*´ω`*)」

この一言のみでした。

その時間で何が出来たか?

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会ったのも一度きりで、会話もさほど盛り上がらなかった相手です。彼に対する恋愛感情など、湧いてくるはずがありませんでした。しかし、彼は有名大学勤務で、語学も堪能な高スペック男子。

「体面や世間体にうるさいウチの両親も、彼が相手なら納得してくれるだろう」

「彼と私の実父は大学が同じなんだから、気難しい実父ともうまくやってくれるかもしれない」

そんな想像に胸をふくらませていた筆者は、まるで失恋したようなショックを受けました。

最初から、彼には相手にされていなかったんだ。たまたま、ある程度の共通点があるという意味で親しみは持ってくれたかもしれないけれど、論文を書く時の片手間に話す相手にされていただけだったんだ!

それと同時に、

「これだけの時間で何が出来ただろうか?」

という激しい思いに駆られました。

この時点で、彼と知り合ってから経過していた時間は約6ヶ月。婚活中の女性にとって、6ヶ月は極めて貴重な時間です。男性はどちらかと言うと、若い女性を好む傾向があるからです。時間が経てば経つほど、チャンスが減ってしまいます。

6ヶ月あれば、一体何が出来たでしょうか?仮に毎週1人ずつ会っていれば、1ヶ月で大体4人。彼とやり取りしていた全ての時間を注ぎ込めば、24人の男性と顔合わせが出来ていました。また、そこまで大勢とは会えなくても、じっくりやり取りすることで、ベストパートナーと思える相手に巡り合えたかもしれません。

何が「友達」だよ?何が「サイトの月会費は払っているけど、今は誰ともやり取りしていない」だよ?脈がないなら、最初から気を持たせるようなことをするんじゃない!毎晩話しかけてくるんじゃない!「もしかしたら」って期待しちゃうでしょー!!

早めに見切りをつけることが重要

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ここから得られる教訓は2つあります。まず1つ目は、脈がないと感じたら早めに見切りをつけるのが重要だということ。そして2つ目は、「交流が続く=脈がある」という訳ではないということです。彼が筆者を友人だと思って話しかけてきたように、あなたが知らないうちに相手のなかで前提条件が変わってしまっているかもしれません。もし、相手の気持ちを確かめたくなったら試しに、

「他の人から交際を申し込まれた」

「親にせがまれて、お見合いをする話が出ている」

などと、口にしてみましょう。その時の相手の反応で、本当の気持ちが分かります。

以上が筆者の婚活失敗談です。繰り返しになりますが、婚活は失敗しても必ず後から巻き返せます!皆さまの婚活が無事に成功するよう、遠い空の下で陰ながらお祈り申し上げます。





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