建前と本音がないスポーツ
オリンピック効果で、スケートボードが一気に人気になりましたね。
スケートボードの中継を見ていると、他の競技と雰囲気が違うことに気づきます。
瀬尻さんの解説
「失敗するのがかっこいいんです」という言葉に痺れました。
普通の解説者だったら、選手が失敗した時、「残念ですね」「あぁ、ここで・・」なんて悔しがると思うんですけど、
瀬尻さんは難しいトリックに挑戦して、「おきにいかない」姿を評価していました。
13歳の女の子でも、実績がない選手でも、誰でも。
スケボーの世界選手権で優勝した選手もいたけれど、
「去年の〜選手権では・・」という情報もほとんど入れない。
ただただ目の前のパフォーマンスに対して、上下関係もなく、公平に解説する姿が清々しかったです。
選手同士の距離感
選手たちは競技が終わって脇で待っている間、作戦を練るわけでもなく、コーチと真剣に話し合うわけでもなく、隣の選手と話したり、ハイタッチしたり、なんだかとってもリラックスムード。踊っている選手もいましたねww
ここでも上下関係がなくフラットな感じがしました。
この様子を見ていた柔道の金メダリスト、斉藤仁さんは
「うらやましい」とコメントしていました。
柔道では試合の合間に他の選手と談笑することなんてありえないから。
礼に始まり礼に終わるスポーツ
「〜道」とつくスポーツは、技術だけではなくて、精神も大切。
まさしく「心・技・体」の世界。
相手が負けて悔しがっている横で、ガッツポーズなんかしたら怒られるわけです。
試合の最初はよろしくお願いしますの礼、そして最後は相手への敬意をはらって礼。
試合中に「私」本音を出さない。
試合中は誰に見せても恥ずかしくない自分を演じる「公の場所」建前なのです。
これもこれでかっこいいと思います。
スケボーに見る社会のあり方
スケボーの人間関係って、これからの社会の目指す方向を表しているような気がします。
「こうであるべき」という姿を求めることもなく、
上下関係もなく、
タトゥーしてても、どんな服装でも、肌や髪の色が何色でも、子供も年寄りも関係なく、
ただ目の前のことに集中する。
失敗しても賞賛される。
多様性があって寛容的な社会だと思いませんか?
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