事実っぽいけど事実じゃないもの

マネージャーとして気を付けていることの一つに、「事実は何かを見極める」ことがあります。

仕事をしていると、「事実っぽいもの」があふれていることに気づきます。でも、そこで事実を見誤るとその後の判断を間違えてしまいます。

伝説の経営者、ハロルド・ジェニーンの著書「プロフェッショナルマネージャー」によると、”事実っぽいもの”は以下の5つあると言われます。

表面的な事実(一見事実と見える事柄)
仮定的事実(事実と見なされていること)
報告された事実(事実として報告されたこと)
希望的事実(願わくば事実であってほしい事柄)
受容的事実(事実のレッテルを貼られ、受け入れられたもの)

プロフェッショナル マネジャー

職場に置き換えると、「あるある」と思うこと結構ありませんか?「事実っぽいものであふれている」と認識するだけで、誤った見方をする危険性が減りそうですよね。

では、「事実」を見極めるにはどうしたら良いのか。「直接聞く」「実際見る」の2つしかないと思います。

「直接聞く」は、関係者ひとりひとりから話を聞くこと。関係者それぞれ、「事実っぽいもの」を持っている可能性が大なので、情報をあつめて多角的に判断する必要がある。

「実際見る」は、自分で現場に入って事実をみること。業務に関することならやってみる、顧客対応に関することなら顧客に会いに行く。

そういった手間を惜しまないことで、ひとつひとつ「事実」を見極め、適切に対処していくことができると思います。

他にも、「事実っぽいもの」に惑わされないために良いやり方をご存知の方はコメントなどで教えていただけると幸いです。

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