伊藤和可の保護観察日誌15日目

私は子供が好きである。赤ちゃんは特に好きだ。何ヶ月か聞きに行ってあやすくらいには好きである。そうでもないと塾講師や教育大学なんか通っていない。
私は高1の時保健室登校で高2高3と行ったり行かなかったりを繰り返しながら高校を卒業した。今考えると物凄い躁鬱である。高2高3の担任が本当にいい人で私のことを気にかけてくれ、私の保護者なんかにも連絡してくれたりなんかした。先生はお年を召した方であったが熱血の鏡のような先生であった。ファンも多かった。優しく厳しくご指導してくださった。例えばの話であるが私は二次試験の前、志願する前に600字程度で志望動機書を提出する必要があった。それを1週間前になって初めて知り先生に言った。すると先生は日曜日、俗に言う休日ですらも返上して毎日私の作文の添削をしてくださった。受かったのは先生のおかげといっても過言ではない。合格した際には(私はすでに大阪に住んでいたので)電話越しであったがまるで自分のことのように喜んでくださった。私が塾講師をする上で彼の教え方、接し方に多大な影響を受けていることは言うまでもない。

ちなみにもちろんの話であるが私は教員になるつもりはない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?