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私たちは超能力を使えるようになったのに、使いこなせていない。

今から25年ぐらい前、「これからは、人の心が見える様になっていく。」と教えてくれた人がいた。

当時は、人間の肉体が進化して、超能力でも使えるようになるのかと思っていたが、どうやらそうではなかったようだ。

25年経った今、確かに”人の心の声”は見えるようになっている。

携帯にちょこっと触れるだけで、色々な人の心のつぶやきがどんどん見れるし、ぜんぜん知らない人の不平不満や、知らない人同士が罵り合うのまで、どんどん、どんどん見ている。

これも進化には違いないが、人間の方はどうだろうか。技術の進歩で得た超能力と引き換えに、自分で考える力や、周囲の状況を察知する能力、リアルな対人とのコミュニケーション力なんて、日増しに衰えているような気がするのだが。。

風の時代は、情報、ネットワークの時代だなんて言われているが、これらは使い方を知らなければ、ただ翻弄されるだけ。刃物だって使い方を知らなければ凶器だし、紙幣も価値を知らなければ紙切れに過ぎない。情報やネットワークだって玉石混淆だということを念頭に置いて、取り扱いには注意が必要だ。

最近のSNSは、自分が選択していないものまでどんどんおススメされるようになったが、ホントに人間が書いているのか疑わしいものまである。こちらのコンディションが良ければ情報を取捨選択出来るが、そうでなければ、あちら側に魂を持っていかれそうになることもあって、本当に危うい。

リアルで言いたいことが言えないからネットの中で呟くなんて、まるで『王様の耳はロバの耳』の話のようだ。携帯の中は、誰かが掘った穴の中だと言うことも忘れてはいけない。

あと数年で本格的に風の時代に入ると、穴の中は、ますます混沌としてくるだろう。穴の中を世界の真実だと思わないように。どんな時代になろうとも、誰かが作った世界を生きるのではなく、自分の現実世界を自分で住みやすいようにカスタマイズしていくことが大事だ。

今のうちに自分の体験を大切にして、自らの体感や予感を信じ、「自分に返る」力を鍛えておいた方がいいだろう。

超能力を使えるようになった私たちには、扱い方のトレーニングが急務なように思う。


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