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アンインフルエンサーだっていいじゃない

バズる記事は大勢の人に届いたという意味では価値があると思います。
ビジネスとして考えると絶対にたくさんの人が「いいね」やコメントで反応してくれる記事の方がいいに決まっています。

でも、バズる記事なんて簡単に書けるものではありません。
わたしがいい例で、ブログは2年、ポッドキャストは1年、毎週かかさず更新をしていますがブログの方は月間500PVですしポッドキャストは1配信のリスナー数が平均10人くらいです。

ストレートに言ってしまうと、人気がないということです。
そんな情けない自分にくよくよしていた時期もありました。

正直な気持ちを告白すると
「もう乗り越えました!わたしは「いいね」の数を気にしない人間です!」
なんてカッコイイことは言えません。今でも、たくさん「いいね」が付いている記事を見ると人気がない自分が悲しくて消えてしまいたくなることがあります。

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そんな中、先日トーク番組に出演されていた野生爆弾のくっきー!さんの話に勇気づけられました。くっきー!さんは、独特なネタが魅力的な芸人さんで万人受けするタイプではありません。

くっきー!さんがネタづくりをするときは、どうやったら笑いを取れるかの話は一切しないんだそうです。
ネタづくりの場に出てくる会話は
「これ、カッコよくない?」「この方がカッコいいなー!」
ということばかりで、くっきー!さんがカッコいいと思うものをただひたすら羅列してネタをつくると言っていました。

その結果、好き嫌いがハッキリ分かれます。
くっきー!さんの言葉を借りると「ヘクタールクラスでシーンとする」。
けれど、そんな状況をくっきー!さんご本人は「スベってるを超越している。」と表現されていました。
そこに、くっきー!さんご自身がカッコいいと思うものをひたすら追求している信念を感じました。

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冒頭に告白したわたしの人気がない作品たちですが、わたしはわたしのポッドキャストが好きです。
ブログはもうちょっと工夫の余地があると思っていますが、ポッドキャストはかなり好きです。
公開前のストックをひとりで何度もリピートして聞くぐらい好きですし、「公開前だから他の人は聴けないんだなー。かわいそうだなー。」と思っています。

このポッドキャストが大勢の人にヒットするとは思いません。思い返せば、子どものときからわたしの感性を理解してくれる人はほとんどいませんでした。

小学校の校庭で木の枝をスティックにして音楽を奏でれば「何してんの?」と訝(いぶか)しがられ、好きなアーティストの話をすれば「誰それ?」と言われ、梅の実のあかちゃんの産毛に感動して梅の実とたわむれていると「…え?」とドン引きされ、そのうちわたしはリアルな世界で自分自身の感性を表現することを止めました。

でもネットの世界では、ひと月に500回もわたしの書いた記事を読んでくれます。1配信に10人もわたしのラジオを聴いてくれる人がいます。限られたコミュニティにいると出会える人は限られてしまいますが、リアルな世界では出会えなかった同じ感性をもった人に出会えたのはネットというヘクタールクラスの広大な土地に出たおかげだと思っています。

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