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評論 ダンテの地獄

 シリーズで、
「久保研二 大人の寺子屋 特別講演」というのをやっている。

 そこで私は、天国だと勘違いをしている人たちが棲む池に小石を投げ込むのである。

「これより一切の望みを捨てよ」と、ご存知「ダンテの地獄」の入り口には書かれている。

 歌や音楽、創作活動の広き狭き門をくぐる者は、まず幻滅を感ずるべきである。

 そのぐらいの感受性を持たない者に、オリジナリティーに溢れた創造も、心をわしづかみにする作品も、出来るわけがない。
 
 大切なのはまず、絶望することである。
 
 そしてその淵から絶望的に這い上がるべく、もがき苦しみ、「あがく」ことなのである。

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