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 音楽関係の打ち合わせのため、FacebookのMessenger で、4人のグループをつくり、そこでやりとりをしていました。

 4人のうちの2人が、それぞれ異なる楽器のミュージシャンなのですが、パートナーなので、同じ場所に居たわけです。

 その旦那の方が、
「新曲を増やそう」という提案をし、その前向きさが嬉しかった私が、すぐに
「了解です!」と答えたのですが、その直後。

 そのパートナーたる奥方が、

「時期尚早につき却下!」

 と、一刀両断しました。

 しかしこれは、現状を冷静に見つめた、よりまっとうで、しかも前向きな意見だったわけです。

 するとこの意見に、間髪をいれず、いましがた「新曲を……」と提案した、旦那のほうが、親指を上に向けた、例の青い「イイネ」スタンプを押したのです。

 私は、思わず、こう書きこみました。

「改心が、はやっ!」と。

 そらそうでしょ?
 自分がハイテンションで主張した意見が、瞬間で否定されたにもかかわらず、これまた瞬間にそれを受け入れて、しかも賞賛するって……。

 けれどもそのあと、驚愕の事実が判明します。

 先の旦那は、今、メッセージを読んだだけで「いいね!スタンプ」が送信されてしまう病に侵されていて、内容いかんに関わらず、大量に「いいね!」を連発してしまうというではありませんか。

 いやあ、世の中にはいろんな精神的 不具合があるもんだと、感心していたら、

 さらに話がひるがえり……

 実は「イイネ」を押さずにはいられない中毒症状ではなく、読んだだけで勝手に「イイネ」が送信されてしまう、スマホの不調だということだったらしいのです。

 私はそれを聞いて、安心したり、残念がったり……。

 だって、よほど危なくないかぎり、奇人変人が大好きですからね……わたくし。

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