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関西学院中学部&高等部の思い出

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学生時代、関西学院中学部 関西学院高等部 の思い出にまつわるエッセイです。還暦を迎える2020年、ウイルス自粛のゴールデンウィークに、記録目的で、アップしていこうと考えました。同…
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#杉中洋成

杉中洋成

杉中洋成

 関西学院高校部の卒業アルバムを見直している。

 アルバムの最後の方に、一人一人が言葉を残している。

 18 歳だった悪友が残したメッセージは、

「天上においては、最上の星を、
 地上においては、最高の快楽を求めよ」

 きょうびの高校生と比較して、たしかにマセていた。

 そう書き残した男は40歳を目前に、私を置き去りにして、先に天に……昇ったのか地獄に落ちたのかは知らないが……とにかく勝

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エッセイ 墜落

エッセイ 墜落

 存命中には「親友」なんてことばどころか、「友達」とさえも言ったことがなかった。

 そんなクッサイ表現の対極で、若さのエネルギーを泡立てて発酵させながら絡み合って、互いにつかず離れず生存していたのだ。

 同じ高校に通った。関西学院高等部。

 実際の付き合いは、在学中は皆無で、高校を出てから濃ゆくなった。
 理由は、二人ともエスカレーターであがれるはずの大学の推薦を取り消された数少ない同志だっ

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エッセイ 杉中洋成のこと

エッセイ 杉中洋成のこと

 【杉中洋成のこと】 中編
       久保研二 著                                       
 夢と現実の交錯

【一】
 
 その男からの電話は必ず、

「オマエか?俺や」

 というふうにかかってくる。
 
 この、第三者が聞けばとんでもなく無意味で曖昧なやりとりが、やたらと本人のお気に入りだった。

 私にそんなふうに電話をかけるのが余程嬉しかったので

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