シェア
久保研二
2021年3月27日 10:32
もう30年以上も前のことです。 私はとある恩師と共に、珍しく電車で移動していました。 列車に乗り込むと、私らが座ったシートと少し離れた位置のシートに、いかにもガラの悪そうな20歳過ぎのヤンキーが3人。その頃はそんな呼び名はありませんでしたが、今でいえばDQN どきゅん、と表現される人種です。 その3人のどきゅんが人の迷惑かえりみず、大きな声で騒いでいました。もちろん皆が眉をひそめる明らか
2021年3月19日 00:11
2020年3月19日 私はいつも思うんです。 幼児期に可愛がってくれた祖父や祖母や親戚。 さらに幼稚園の時の先生や友達、そして小学校、中学……とりわけ高校時代の友達。 自分を中心にしていろんな時代があり、共に成長し、そのたびごとに卒業し……そうして私たちは次の世界へと進んできました。 成長という言葉がピンとこなくなったのはいつ頃からだったでしょうか? その頃から、少しずつ同じ年代
2021年3月12日 13:35
性の知識も経験も、クラスのほとんどが持ち合わせなかったウブな高校生の頃、新学年にあがった時に、上の学年から T島 が落第してきた。 ひとつ歳上の T島は休み時間になると、クラスメイトの後ろからそっと首すじに息を吹きかけた。しかもしょっちゅう。 おどろいて振り返ると、その瞬間、強引にT島にキスをされた。もちろん唇に直接。 結局クラスの約半数が、こうして T島に ファーストキスを奪われて
2021年3月8日 15:04
関西学院高校部の卒業アルバムを見直している。 アルバムの最後の方に、一人一人が言葉を残している。 18 歳だった悪友が残したメッセージは、「天上においては、最上の星を、 地上においては、最高の快楽を求めよ」 きょうびの高校生と比較して、たしかにマセていた。 そう書き残した男は40歳を目前に、私を置き去りにして、先に天に……昇ったのか地獄に落ちたのかは知らないが……とにかく勝