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久保研二
2020年9月26日 12:35
私は、還暦を過ぎても、いまだ「ことば」による表現に、バカみたいにこだわりながら、独自の蛸壷の中で金銭以外はものすごく幸せに生きている。 このような趣向は若年期からすでに発芽していて、テレビなんかから流れてくる名台詞や啖呵などを覚えては、まわりに言いふらして悦にいっていた。 たとえば「ルパン三世」の冒頭、ルパンによるメンバー紹介。 小学生ではわからなかったことばを、必死に聞き取り、意味を調べ
2020年9月16日 00:39
私には、人生の背骨の角度を決定づけるほどの影響力を与えてくださった、「恩師」が居る。 ここ2、3日、立て続けに、その恩師の夢を見るので、今日の昼間にでも、一度電話をしてみようと思う。 さて、私が通った関西学院は、兵庫県の西宮市、甲山の麓の上ヶ原というなだらかな丘陵地に、中学部、高等部、大学、が隣接しあって広がっていた……というか、いる。私の中では過去形だが……。 中学部の時に、週に一
2020年9月15日 00:13
同級生のほとんどが、関学の大学に進んだあと、さびしさと懐かしさが混じったまま、時々私は、母校の高等部に顔を出した。 でも、私が行くのは職員室ではなく、校舎からほんのすこしだけ離れた位置にある体育館の入り口、体育教官室である。 教官室にはいると「恩師」が、「おっ、よう来たな」と、やさしい声をかけてくださった。でも、「久保、せっかく来たのに、悪いんやがな、今からちょうど授業なんや。