見出し画像

俺たちがやりたいのはライブじゃなくて"ショウ" -FMA Pre. "Second Show"を終えて。

私が所属するバンド『Find Me Alone』(以下FMAと略す) は2023年3月19日に、バンドとして2回目の開催となる、自主企画イベント"Second Show"を終えた。

先に説明しておくと、私はこのバンドにおいて2つの役割がある。ひとつは『ドラマー』。そしてもうひとつは『クリエイティブディレクター』だ。

前者の役割は単純。作曲に携わり、レコーディングをする。もっと簡単に説明するならば、ドラムを叩く。ただそれだけだ。しかしながら後者はそうはいかない。そもそも字面だけではイマイチ理解できないし、何より怪しい。

分かりやすく説明すると、FMAにおけるクリエイティブディレクターとは『代弁者』。
作詞作曲を手がけるイーサンや加藤(FMAのメンバーを指す)の"伝えたいこと"を会話や演奏などを経て拝受し、それをリスナーの皆様に最適な方法でお届けする。そんな役割だ。

最適な方法とは、時と場合によりすぎるし、枚挙にいとまがないので割愛する。

話は戻って"Second Show"について。

まだ通算で2回しか自主企画をやっていないが、毎回コンセプトというか、それぞれ"拘りのポイント"が存在する。今回のそれは

チケット代1,000円均一

である。

これは私が好きなMild Bunch Sound Systemを率いる野村訓市氏の理念から。彼は自身がナビゲートするラジオ番組内で「ゲストとか当日とかそういうのはいらないから、とにかく1番安い値段に設定している。そしてみんなどんどんお酒を飲んで楽しんで欲しい(かなり意訳) 」と発言している。

私はそれに賛同し、誰でも同じ玄関から入れるショウを目指し今回の値段設定に至った。


そういえば、さっきから言っている"ショウ"
これも同じく拘りで、前述のこだわりとは別に、一貫したものである。

「俺たちがやりたいのはライブじゃなくてショウ」。タイトルにも書いた通りで、FMAはショウをやっている。別にライブと差別化するわけではないが、私たちが定義する"ショウ"とは、演奏の始まりから終わりまでに物語があるということ。そして曲を知らなくても、音を通じて物語を体感し、惹き込まれること。

これは、やや理想論も含んでいるが、そんなところだ。

しかし、これまで2回の"ショウ"を見た人が、もしも全くそう感じなかったら、私達はさらに努力しなければいけない。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?